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ずんぐりむっくり転移者は異世界で図太く生きる〜イケメンじゃなくても異世界で生き残れますよね?〜  作者: まっしゅ@
第四章 異世界転移したけど英雄扱い!?

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ゴーシィ、招待を受ける〜異世界生活八十三日目④〜

 食堂の件から周りの目が少し変わりました。

 相変わらず警戒する人達が多いのは変わりませんが、少なからず「彼奴等は良い奴かもしれない」的な雰囲気が伝わってきます。


 それにしても話伝わるの早すぎませんかね?


 さっきの事なのに外の人達も知っているんですが……。


「エルフの長い耳は飾りじゃないって事よ」


 あ、そっすか……、つまり食堂でのあの賑いは聞こえていたと……。




 その後もエルクリアさんの案内で村を歩き回り、日が落ちる頃に僕が寝ていた家へと辿り着きました。

 中にはいったらゴルゾフさんがいたのには吃驚しましたが。


「おぅ、聞いたぞ。何でもあのエルフ料理を食ったらしいな。よく食えたもんだ」


 と、大笑い。

 詳しく聞いてみると、彼女が幾つかあると教えてくれた共有食堂は全部で四つ、この村の四人いる長の種族と同じ数らしい。

 今日案内されたのはエルフの食堂らしく、他の食堂はまた別メニューが出てくるそう。

 因みに主にドワーフが利用する食堂肉メインだそうなので、明日はそちらに行こうと心に決めました


 それはそうと、何故ゴルゾフさんがここにいるんでしょう?

 まさか食堂の一件を誂いに来ただけな訳は無いでしょうし。


「あぁ゙!?そんな訳ねぇだろ。明日、朝から迎えが来るから起きとけよって言いに来たんだ」

「迎え?何かあるんですか?」

「この村を纏める四種族の長、それと会うんだよ」

「四種族ってさっきも食堂の数がそうでしたが、エルフとドワーフ以外にどんな種族がいるんですか?」

「あぁ゙!?村に入る前に会ったハルピュイアとマーフォークだよ」

「マーフォークって確か人魚……マーメイドですよね?」

「そりゃあ、マーフォークの女の事だな。男はマーマン、それを纏めてマーフォークと呼ぶんだ」


 エルフ・ドワーフ・ハルピュイア・マーフォーク。

 この村を治める四種族ですか……。


 ……ん?

 でも村を案内してもらった感じ、もっと違う種族っぽい人達もいた筈。


「でもこの村、他の種族の方もいらっしゃいますよね?」

「そりゃあいるさ。この村はヒト族以外、来る者拒まずだからな。獣人族も沢山いるぞ」


 そう、昨日の食堂にもウサ耳がある人間がある多数いました。

 他にも鱗っぽい肌をした人もいれば、見た目だけなら完全に二足歩行の犬みたいな人も。


 ヒト族以外の人間が多種多様に混在する村って認識で良いのかな?

 それともう一つ気になる事がありました。


「そう言えば、エルフは男女いましたし、マーフォークはマーマンとマーメイドがいるって今聞きましたけど、ドワーフとハルピュイアはどうなんですか?」


 色んなファンタジー作品を読み漁ってきましたが、ドワーフの女性に関してはちょこちょこ出てきました。

 しかし、今日回った感じではドワーフっぽい女性は見当たりませんでした。

 勿論、エルフが多い場所を巡っていたので、ただ単に見かけなかっただけかもしれませんが。

 それに、ハルピュイア……ハーピーは種族的に女性の単一種族の筈。


「あぁ゙!?ドワーフは男だけ、ハルピュイアは女だけに決まってんだろ!?…………と言ってもヒト族で、しかも異世界人のおめぇは知らねぇよな」

「私もハルピュイア族に関しては知りませんが、ドワーフ族に関しては聞いた事あります。確かドワーフ族はホビット族の女性と結ばれる事が多いんですよね?」

「そうなんですか?」


 意外や意外、まさかフィズさんが知っているとは思いませんでした。

 …………いや、元々王家に仕えていたメイドさんですから知っていてもおかしく無いですよね。


「嬢ちゃんの言う通りだな。儂の嫁もホビットだ。ついでに言うなら、ホビット族は男もいる。ホビットの女は全員では無いが、ホビットの男とドワーフの男をそれぞれ夫に迎える、一妻二夫の者も多い」


 一夫多妻の真逆で、一人の妻に対して夫が二人ですか。

 向こうでは考えられないですね。

 まぁ、一夫多妻も考えられないんですけど……。


「明日になれば詳しい話は聞くと思うが、ホビットは儂等ドワーフの眷属……と言うと聞こえが悪ぃか。まぁ元々野郎しかいないドワーフが子を成す為に突然変異した種族みたいなもんでな。だから元となるドワーフの子孫を残し、同族を減らさない為にそういった形を取る様になったんだよ」


 人間の突然変異ですか…………。

 種を存続させる為のある種進化と言っても良さそうですが、突然変異という言葉を使うからには何らかの理由もありそうですね。

 それも詳しくは明日分かるんでしょうか?


「ハルピュイアはまぁ…………詳しくは明日聞け…………」


 そう言ってゴルゾフさんはそれ以上の説明をやめました。

 ハルピュイアはまた特殊なのかもしれません。




 その後、武具に関しての話や他愛も無い話をしつつ何やかんや居続けたゴルゾフさんは、ちゃっかりとフィズさんが作ってくれた夕食迄平らげてから満足そうに帰っていきました。





 …………元々フィズさんの料理目当てで来たんじゃないかと思える程、清々しい笑顔で。

 調べてみるまでマーメイド・マーマンは知っていましたが、その二つの種族をマーフォークって呼ぶなんて知らなかったのは内緒の話。



 この小説が「面白い」・「続きが気になる」・「フィズの料理食べてみたい」と思ってくれた方、是非ブックマーク・いいね・コメントをお待ちいたしております。

 そうしてくれると作者が喜びます。


 今後とも作者共々お付き合いよろしくお願いいたします。

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