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ずんぐりむっくり転移者は異世界で図太く生きる〜イケメンじゃなくても異世界で生き残れますよね?〜  作者: まっしゅ@
第五章 転生したけどまたまたまたサバイバル生活!?

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ゴーシィ、もう何度目かの窮地〜異世界生活百五日目③〜

 大変お待たせ致しました。

 急遽決まった引っ越しのせいで当初の予定より大幅に遅れての更新再開になります。

 ただ、まだ生活が安定してないせいで以前の様な更新頻度は難しい為、3日に1回の更新にさせて頂きます事を先に謝罪しておきます。

 申し訳ございません。

 僕は今、独りで歩いています。

 少し遠目にでも分かる大きな岩の塊。

 其れが等間隔に並んでる気配を感じながら。






「皆さんとは此処でお別れです」


 この発言をした直後、凄い勢いで反発したのはゴクウさんでした。  


「ナンデ!?」とか「イヤダ!」とか言ってくれましまが、他の3人に止められ、最終的には引き摺られる様に連れて行かれました。

 その際にサンゾウさんからお礼と謝罪をされ、「寧ろ此方がお礼と謝罪をしなければいけない立場なのですが……」と思いつつも受け取り、また会う約束をして別れる事にしました。




 連絡手段が何も無いこちらの世界で、もう一度出会う事は早々無いだろうと思いながら…………。






 ロックアープの姿……と言っても巨大な岩にしか見えませんが、それがとうとうハッキリと見える位置に迄近付いてきました。

 気配から察するに、あと数m近付けば反応するでしょうか?


「…………ふぅ、落ち着け。大丈夫、僕ならやれる。絶対にフィズさんの所に……皆の所に戻るんだ…………」


 サハギンに刺された脹脛は我慢出来るとは言えまだ痛いし、充分な睡眠時間は取れておらず体調は万全ではありません。

 唯一、飲食だけはそこそこちゃんとしたものを摂取出来ていたのだけが救いでしょう。


 何度か深呼吸をし、両手を肩幅より少し広げながら地面に着き、怪我をした片脚は膝を伸ばして、もう片方の脚は膝を立てて静止します。


 そう、短距離走で使われるクラウチングスタートの姿勢。


「せーーー…………のっ!!」


 身体強化を乗せての全力の踏み込みからの超加速。

 スタートダッシュと共に最高速近く迄加速して、そのままの勢いで通り抜けて、相手に反応をさせないまま逃げ切る作戦を取りました。


 岩に擬態しているのであれば、元の状態に戻る迄にタイムラグがあるは―――


「―――って、何でそんな桃から飛び出た某太郎さんみたい(一瞬で元の姿に戻ってるんですかねぇぇぇ!?」


 3歩目を踏み込んだと同時に、岩と見紛うロックアープはその場で後ろ宙返りしたと同時に淀み無い動きで岩で出来たゴリラの様な見た目に変形。


 …………変形で良いんですかね?


 そのままゴールキーパーの様に両手を伸ばして僕と言う名のボールを受け止める姿勢に移りました。


「でも、その見た目からして早々早くは動けないで…………うぇぇぇぇ!?」


 どう見ても岩の鎧を纏って鈍重にしか見えないロックアープ。

 しかしその見た目に相反する様に滑らか且つ素早い動きで僕の進行方向に体を滑り込ませて妨害しようとしてきます。


 物理法則を無視し過ぎでしょう!?


 しかし、此方ももうトップスピード迄加速しており、曲がるにしても幾ら身体強化をしているとは言え肉体への負担が大き過ぎます。


「そう来るならこっちは…………斬るしか無いでしょうよっ!」


 背負った波折を鞘から抜き放ち、痛む脚を無視して地面を削りながら速度を殺し、その勢いのまま逆袈裟に波折をロックアープ目掛けて振り下ろしました。

 一瞬抵抗の様なものを感じましたが、流石はドワーフの長が鍛えた業物。

 しっかりと刃筋を立てていたので、その抵抗を超えればまるで豆腐を斬っているのかと錯覚する程すんなりと刃が通りました。

 最後にもう一度少しの抵抗があった為、岩で作った鎧は硬いが内側は柔らかいのでしょう。


 斬られたロックアープはヒト族の言葉を発しないものの、「信じられない」と表情が語ったまま倒れ込み、動かなくなりました。


「ふぅ……一匹は何とかなりましたが…………拙いですね」


 命を絶った手応えはありましたが、慢心せず獲物を構えていました。

 しかし、脅威は倒した個体では無く周りの個体。


「仲間が殺されたのを察したんですかね?それとも同種でしか分からない超音波か何かでしょうか?」


 行く手を阻む様に並んでいたロックアープ達が僕を囲む様に動いているのが気配で分かりました。

 このままでは一対多の乱戦は必至。

 しかもすんなり斬れたとは言え、加速した上で全力に近い勢いで振り抜いた一撃ですら一瞬とは言え抵抗を感じる程の硬い鎧を纏う生き物を相手にどれ程戦えるか…………。


「しかもさっきの無理な踏ん張りで脚の傷口が開いて痛いのなんのって…………。泣きっ面に蜂ってレベルじゃないでしょ、これは」


 あちらさんは鬼族が忌避する程の戦闘力に岩の鎧持ち。

 しかも其れが大量に。

 一方で此方は手負いで身体強化が使えるとは言え二振りの刀を持っているだけのヒト族。


 どう考えても分が悪過ぎる賭けに涙が出てきそうです。


「それでも…………この程度の逆境、経験した数は一度や二度じゃ無いんですよっ!こちとら近代兵器の銃を持った武装勢力相手にナイフ小太刀1本で戦った事すらあるんですから!」


 こっちに来てからも自作武器で馬鹿でかい蛇と戦ったり、オークと戦ったり、うじゃうじゃと群れるブラッドスライムに突っ込んだり。

 つい先日はあの竜相手に斬り掛かったんです。


 たかが猿…………いや、霊長類最強のゴリラですかね?

 どっちでも良い、たかが霊長類如きに怖気付く程生易しい人生送ってないんですよ!





「…………って言うか、そう考えると僕の人生割と散々じゃありません?」




 ついついそんなボヤキを吐き出しながら、僕はこめかみを一度叩いて《童ノ戯レ(ワラベノタワムレ)》を使いながら身体強化を発動させ、迫りくるロックアープ達目掛けて駆け出していくのでした。

 久々だったので筆が進むのか遅い遅い。

 しかも文章構成がこんな感じだったか怪しいかもしれません…………。

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