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ずんぐりむっくり転移者は異世界で図太く生きる〜イケメンじゃなくても異世界で生き残れますよね?〜  作者: まっしゅ@
第五章 転生したけどまたまたまたサバイバル生活!?

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ゴーシィ、今後を考える〜異世界生活百一日目〜

 途中から漢数字を使っていましたが、これからは元に戻していこうと思います。

 元気があれば今迄のやつも修正していこうと思います(震え声)。

 ほら、今は連続更新中なので…………ね?

 記念すべき異世界生活百日目。

 村周辺の巡回中にローゼンの騎士達が此方に向かって来ていると報せを受けて待ち伏せをして交渉したものの決裂、鎧袖一触にしたところで火竜が姿を現し、命からがら逃げたらサハギンの群れに遭遇、川を渡ろうとするも森で傷を負った上に川に落ちて流されてしまい、何とか岸に上がって止血をして濡れた衣服を乾かしつつ夜明けを待ちました。




 いや、自分で言っててなんですが異世界とか関係無く内容が濃過ぎません?

 しかもまた遭難してるし……。


 そんな訳で異世界生活百一日目はサバイバル生活からスタートです。










「…………いや、「サバイバル生活スタートです」じゃねぇよ!何で僕はまた遭難してるんですかねぇ!?そもそもローゼンの騎士達が来なければ火竜と会う事も無かったし、偶然火竜に出会ったとしても逃げた先に何でサハギンが!しかも群れで!いるんですか!?まぁ、川ですからね?川に生息している生き物もいますし!?水を飲みに来る生き物もいるでしょうよ!?でもですよ!?何でわざわざ如何にも海に住んでいる様な魔物が川にいるんですか!?淡水OKなのか、えぇ!?都合良過ぎるだろ、異世界っ!!」




 溜まりに溜まった不満を肩で息しつつ叫び散らしながら―――




「何で貴方迄いるんですかねぇ!?」




 最初にこの森で遭難した際に出会ったアナコンダ風の魔物。

 勿論、アレはスライムさんに捕食?されたので別個体ではあるんでしょうが、その絶望が再び現れました。


 しかし、以前と違い今回は防具は変わらずとも武器はしっかりしています。

 乾かす為に抜き身で地面に置いていた波折を握り―――


「だっるぅしゃぁぁぁ!!」


 90cmはある胴体と頭を真っ二つにしてやりましたよ、こんちくしょう。







 アナコンダ風の魔物に八つ当たりをした辺りで沸騰していた頭が冷えたので、改めて今後の事を考える事にしました。



 先ずは脹脛の傷の治療。

 応急処置に関しては刺さった銛には返しが付いていたので、気合いと根性で刺さった方向に逆らわずに引き抜いて、煮沸した水で綺麗に洗い流し、同じく煮沸した下着を切って包帯替わりに巻きました。

 しかしこのままだと歩くのにも時間が掛かるのでどうにか傷薬になりそうな薬草を探さなければなりません。

 幸い、村にいた時にエルフの方から教えてもらったものが幾つかあるのでそれを目当てに近くを探してみる事にしましょう。

 化膿したりすれば命に関わりますからね。


 次は生活基盤……と言うより、最低限生きる為に必要な物を集める。

 最初と違い、武器はあるので先程の様に襲われても何とかなりました。

 血を流していてもブラッドスライムが襲ってこないのでこの辺りにはいないのは不幸中の幸いでしょう。

 火も熾せたので後は食料関係が急務と言ったところでしょうか?

 いずれ川を遡って村、もしくはあの湖にさえ出られれば良いので本格的に拠点を構えるのでは無く、仮の拠点を幾つか造りながらが良いでしょう。


 最後に魔獣や魔物等の襲ってくる生き物への対策。

 先も言った通り武器はあるのである程度どうにかなるとは思いますが、それでも脅威は山程あります。

 分かり易い脅威で言えば火竜や先程の大型の生き物、案外見落としがちなのは虫、後は毒を持つ小型の生き物です。

 もし毒を持つものに噛まれたり刺されたりすれば腫れ上がったりするものもいますし、異世界だともしかしたら一発アウトも充分ありますから要注意です。


 他にもありますがとりあえずここら辺を先ずは重点的に解決しなければいけません。

 まぁ、三番目に関しては解決し切れない可能性も大いにありますが…………。

 火竜とかどないしろっちゅーねん。


「う〜ん……。考えてみれば最初より武器がある分有利な反面、最初から負傷している分で実質あまり変わらないのでは?目的が明確なのと全く無知では無くなったのが救いですけど……」


 結局どっこいな気もしますけど、嘆いていては始まりません。

 早速行動に移りましょう…………と言いたいところですが一つ問題があります。


「服が乾いて無いから現在急所フルオープンなんですよねぇ……。乾く迄とりあえずそこら辺の草で簡易的な服を作りますか……」


 裸足のまま銛に入りたくないので、毒が無いであろう草と木の蔓を漣で切り、地道な作業を繰り返す事大体30分。


「これでどうにか服?が完成ですね。そしてブーツなら多少濡れていても履けるからこれで行動しましょう」


 首の太さより少し長めに蔓を切り、そこへ大きめの派の先端を巻き付けて真ん中に穴を開け、短めに切った蔓で結んでそれを全身前後全て覆う迄繰り返します。

 同じ要領で腰にも葉っぱ版スカートメイルを造り、下半身の下着代わり葉っぱを綺麗に洗って回しの様に巻き付けていきます。

 手足が露出しているのは若干不安ですが……そうだ。


「身体の虫除けを先にしましょうか」


 森に入ってなるべく真っ直ぐで手頃な枝を拾ったり切り落としたりして集めます。

 焚き火の周りに川原で見付けた成人男性の頭サイズの石を囲むように並べて、その隙間に枝を刺して僕が一人分入れるスペースを確保しながらテントの骨組みを組んでいきます。

 組んだ骨組みに大きい葉っぱを入り口とした場所以外はなるべく隙間無く結び付け、入り口にはぶら下げる様に葉を垂らして結べば完成。


「造って思った、これ燻製器だ」


 人間燻製器の完成…………って目的は違います。

 煙を浴びてその匂いを服や体に付け、虫が寄ってこない様にする為です。


 …………いや、やっぱり燻製じゃん。




 中に入って浅草の某有名なお寺よろしく煙を浴びまくりました。

 途中、煙が目に入って「目が、目がぁ〜!」とかなりましたが、それ以外にトラブルも無く、探索準備が出来たので行ってみようと思います。






 濡れた靴ってやっぱり気持ち悪い…………。

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