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災禍の跡地と貪欲なる獣13

今回は短めです

這い上がって来たのはアリカが一度は戦った事のある雑魚分体達、それが無数に群れとかして全方位から足場に登って来ている。


「はぁ……最悪、ただでさえ短期決戦で行きたかったのにココに来て集団戦とか、はぁ……」


『ガァァッ!!

──ザシュッ

グァッ!?』


「チッ、邪魔だなぁ………!!」


アリカは飛び付いて来た群狼型の1匹を縦に斬り裂きながら見渡す、広々としていた足場は分体達で埋め尽くされ、ひしめき合っている。


「ボスモンスターが『なかまをよぶ』コマンドは、やっちゃダメでしょうがぁ!!」


『キャインッ!?』


次々むかってくる分体達に怒りを感情をぶつけながら蹴り飛ばし、バンダースナッチが変化した卵に視線を向けた。


『グゥッ!?』『ギィ!?』『──!?』


そこには呼んだ分体達を細い触手で掴み上げ自身に取り込んでいた、分体達はジタバタと暴れるがなすすべなく吸収されていく。


「うぇえ?何アレぇ……」


アリカは少し動揺するが直ぐに冷静さを取り戻し吸収行動の理由について考える。


「……あぁなるほど、助けを呼んだ訳じゃないんだ」


アリカは卵が次々と分体達を吸収する様子からバンダースナッチが助けを求めて仲間を呼んだ訳じゃ無いと察し、じゃあなぜ呼んだのか考察する。


(行動原理的に知性の様なモノは無いから連携なんかするわけない……か、だとしたら──

「“餌”として、かな?」


(じゃあ何で餌が必要?、身体の損傷を補う為?、にしては呼びすぎじゃない?この数はマップ全ての分体達を呼んでいる量、明らかに過剰だし回復も兼ねた別のものとして考えよう………じゃあ何故?)


アリカは雑魚分体達を捌きながら生物が食事をする理由について考える。


(空腹を満たす為?たぶん違う。

雑魚分体達を観察したけど食事をしている様子は無かった。だからバンダースナッチも同じく食事を必要としてない可能性が濃厚、なら……)


アリカは様々な事を想像しながらその結果に思い当たった、


「……成長?」

(成長だとしたら今までの行動にも思い当たる、あの吸収していたのは栄養の徴収?、だとしたら第三形態のギミックは──)


「出来るだけ雑魚を倒して第四形態の弱体化!!」


そう、バンダースナッチ第三形態のギミックは雑魚を出来るだけ吸収させないように妨害する事、それこそがギミックだ。要するに『第四形態のスペックをどれだけ低下させられるか』がこの形態の攻略法なのだ。


「トリニティっ!!、この雑魚達を出来るだけ奴に吸収させないで!!、じゃないと第四形態の勝ち目が無くなる!!」


『・・・・ッ!!!!』


それを聞いたトリニティは剣を振り上げ、思いっきり分体の大群に叩きつける。分体達は粉々に砕け宙を舞って散り、残った分体達は驚愕しトリニティから一定範囲離れて警戒する。


「ジャイアント!!」


そこにアリカに命令されたジャイアントの魔法と火炎瓶が降り注ぐ、混乱した分体達にトリニティが突っ込んで更に混乱を加速させる。


『・・・ッ!!!!』


トリニティは結界で壁を生み出す、そして──


──グシャッ!!!!


『グゥッ!?』『ギィリッ!?』


結界の壁で押し出し叩きつけながら足場から落とす、壁が過ぎ去った後には一直線の道が出来上がっていた。


「わぁお、結界ってあんな使い方も出来るんだ?」


更にトリニティは地形を操作して分体達を足場から突き落とし、結界と地形操作を片手間にやりながら剣での分体処理もする。


「流石にアレには敵わないなぁ………よし、私も出し惜しみは無し、残った火炎瓶ぜんぶ使うよ!!」


アリカは下がったやる気を無理矢理上げて火炎瓶を指の間に挟んで投げる、ついでと言わんばかりに油の入った瓶や燃えやすい物を次々取り出してばら撒く。


「さぁて………やるか」


そしてアリカが凍える様な声色を漏らし、殺意の籠もった視線が分体達の大群を射抜く。分体達はビクリと震え新たな脅威に警戒する。

それに何の反応も返さずアリカは剣と短剣を構え、大群に突撃する。


「とっとと、死ね!」



あれから20分くらいだろうか?、アリカは100体屠ってから数えてないぐらい分体達を処理し、トリニティもジャイアントもアリカの倍以上倒している。


『グルゥア!!』


「──チッ!!」


しかし長時間の戦闘により火炎瓶は底をつき、アリカは厳しい戦いを強いられていた。


「1匹でも多く削る!!」


──メキッ


「ッ!!」

『・・・ッ!!』


小さな、それでもしっかりとアリカとトリニティは聞き取った。

暗く薄ら寒い風が頬を撫でる。


『グルゥッ!?』『──ッ!?』『ギィ!?』


霧の怪物(ミストモンスター)達が、新たな主役の目覚めに尻尾を巻いて逃げ出してゆく。


感じるは悍ましく、気色悪く、忌々しい"殺意”


──ピシッ、メキッ


音が大きくなる、それと同じく濃くなってゆく殺意の気配。そして──


──ピシッ、バキバリィ!!!!


今ここに、舞台の主役が姿を現した。

第三形態:貪欲の繭

巨大な卵型の形態。この形態ではバンダースナッチにダメージを与える事が不可能なため対処法は無し。呼び出す大量の雑魚分体達を処理するのがこの形態の対処法。

(この形態時、分体(上級)を倒していないと乱入され地獄絵図になり、さらに吸収された場合は第四形態が更に強化されて地獄になります)


・呼び声

フィールドマップに存在する全ての分体達に呼びかけ、集合させる技。ダメージやデバフといった攻撃性能は無い。


・掴み取る偽腕

雑魚分体達を吸収する為に使う技。基本的には周囲の分体達を狙って使う為、害は少ないが近くに居ると巻き込まれてダメージを負う。一緒に捕まった場合は地面に叩きつけられて捨てられ大ダメージを喰らう。

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