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アリカvsフィールドボス

めちゃくちゃ遅れてしまい申し訳ありませんでしたm(_ _;)m

アリカは西門を通り、辛うじて道とわかる草木が生い茂る荒れた道を歩く。


「ほとんど整備されてないなぁ…」


道の部分は草木が無くて道だとわかるけど、それ以外は全て森になっている。そんな道を進んでいると、木の影から何かが飛び出す。


『ケケケッ』


「っ!!初めて見るモンスター……見た目は猿に近いかな?」


飛び出してきたモンスターは手が長く毛が真っ赤な幼稚園くらいの大きさをした猿型のモンスターだった。


「識別……」

赤毛猿(レッドモンキー)

HP:200

MP:66

『群れで生活する手の長い猿型のモンスター、それなりの知能がある』

「名前まんますぎない?」


『ケケケッ!!』


猿型のモンスターが手を鞭の様にしならせながら攻撃してくるのを回避してアイテムボックスから火炎瓶を取り出して投げつける。


「燃えて」


『ケケケッ!?』


猿型のモンスターは火炎瓶を叩き落とそうとして瓶を砕き、炎に包まれる。


「じゃあね、ダブルスラッシュ!!」


剣術スキルのレベルを上げて新たに覚えた技、スラッシュを2回放って相手を攻撃する。


『ケ、ケケ……』


斬撃がX状に飛び、猿の胸を切り裂く。


「おぉ……初めて使ってみたけど威力が高くて良いね」


さてドロップ品は何かなっと、えっと毛皮と爪と牙ねぇ..….あまり使えそうに無いなぁ…


「うんドロップ品も渋いし基本的には無視しよう」


アリカは赤毛猿のドロップ品を仕舞って走り出す、道中に出てきた赤毛猿の大半を無視して進むが、もし無視しきれない場合は......


『ケケッ!!』


「叩き潰して『ジャイアント』」

『オォォォ!!』


ーグシャッ!!ー


赤毛猿がジャイアントの巨大な拳に押し潰されて地面に赤いシミとドロップ品を残して消える。


「戻ってジャイアント、はぁ……赤毛猿相手にいちいちジャイアントを出すのは面倒だなぁ…」


でも、これが一番早く終わるんだよなぁ……いちいち戦ってたらキリがないし、


「もっとこうスムーズに出来ないかなぁ?こう《ジャイアントの腕だけ召喚》とかさぁ...」


《特定条件を達成しました。》

《スキル《従属術》に[部分召喚]が解放されます。》


「………へ?」


アリカが呆けた声を漏らすと、目の前の景色が歪み巨大な腕が一本生えてくる。


「うっそぉ……マジで出来るんだ」


アリカはステータスを開いて《従属術》をタップして詳細を調べる。


《従属術》

従属した存在に干渉するスキル

『使用可能アーツ』

〈召喚Lv.ー〉

〈送還Lv.ー〉

〈遠隔指示Lv.ー〉

〈部分召喚Lv.1〉New!!


スキルにこんな項目が有ったんだ、へぇーアーツにもレベルって有るんだスキルだけかと思ってたよ……


「じゃあ特定条件については、ヘルプ機能に新しい項目が追加されてる……」


《特定条件解放アーツ》

スキルを使って特定の行動をとると解放可能なアーツ


「なるほどねぇ……隠しアーツってやつなのかな?」


まぁ…解放できたのは運が良かった、他のスキルにも隠しアーツが有るんなら暇な時に探してみようかな、


「よし、確認も終わったし行くかぁ…」



そうして赤毛猿を倒しながらしばらくして、木々が無くて円形に広がった広場の様な場所に着いた。


「これは…いかにもボスって雰囲気だねぇ…」


アリカはロングソードと短剣を構え、空中から生えたジャイアントの片腕は拳を握りしめる。


「来るッ!!」


『ウッホォォオオオ!!!!』


大声をあげながらアリカの前に巨大な存在が着地する、着地の衝撃で地面に少し亀裂が走り土煙が舞う。


「……識別」

赤毛大猩猩(レッドゴリラ)

HP:700

MP:500

『赤毛猿が成長して群れのボスに君臨して進化したモンスター』

「ゴリラって漢字で大猩猩って描くんだ初めて知ったよ……ッ!!」


ーブォン!!ー


アリカに赤毛大猩猩の拳が振るわれ、アリカはバク宙で拳を回避する。


「あっぶないなぁ!?」


着地したアリカはダブルスラッシュを赤毛大猩猩に放つが腕をクロスさせ防がれる。


「硬いなぁ、()くなる上は直接斬りつけるッ!!」


アリカは赤毛大猩猩の右ストレートをジャンプして避け、右腕を足場にして顎にサマーソルトキックを喰らわせ、赤毛大猩猩の巨体が宙を舞う。


『ウホォッ!?』


赤毛大猩猩は驚いた声を出すが、すぐに意識を戦闘に戻して体制を整え空中で一回転し着地する。


「私のバク宙を真似たのかな?」


アリカはロングソードを赤毛大猩猩に向けて、赤毛大猩猩が動くとの同時に走り出す。


「《解体》ぃ…ダブルスラッシュ!!」


アリカは赤毛大猩猩に解体スキルを発動し、ダブルスラッシュを放つ、対して赤毛大猩猩は空気を吸い込んで頬を膨らませると口から火炎を放射する。ダブルスラッシュは火炎と激突するが、呆気なくかき消される。


「ゴリラ君、そんな攻撃も出来たんだ……」


アリカは赤毛大猩猩の火炎放射に少し驚くが立ち止まらずに突っ込む、赤毛大猩猩はニヤリと笑みを浮かべて再び火炎放射を放つが、アリカは怯むことなく燃え盛る火炎に突っ込む。


「残念だけど私は炎に耐性が有るんだ」


赤毛大猩猩は驚愕し目を見開く、火炎放射を止めてアリカに殴りかかろうとするが……


「〈召喚〉」


そのアリカの言葉が発せられると、空間が揺らいでジャイアントの手刀が飛び出す、手刀は赤毛大猩猩の胸を呆気なく貫通し、血が手刀を真っ赤に染め上げる。


『ウ、ホォ……』


「おやすみ、なかなか強かったよ」


力尽きた赤毛大猩猩からジャイアントの右腕が手刀を引き抜く。


《スキル《軽業Lv.1》を獲得しました。》

《称号《フィールドボスの討伐者》を獲得しました。》

《称号《大胆不敵》を獲得しました。》

『ワールドアナウンス!フィールドボス【赤毛大猩猩(レッドゴリラ)】が『匿名』により討伐されました!!これにより冒険者ランクをCに上げることで西門が通行可能になります!!』


【スキル効果】

『軽業』

跳躍といった行動に補正

【称号効果】

『大胆不敵』

精神に影響する状態異常にかかりずらくなる

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