アリカ、街中を徘徊する
街ぶら回
私はVRギアを被りゲームにログインする。
「ふぅ…取り敢えず、昨日の報酬の確認かな。」
そうして私はインベントリを開く。えーとまず、ゴールドホーンブラックラビットの毛皮、ゴールドホーンブラックラビットの黄金角、ゴールドホーンブラックラビットの骨がドロップ品かぁ次が武器か、えーと?
ユニーク『金角黒兎の短剣』
攻撃力60
耐久値:不壊
えーと多分?強いはず、
比較に銅の包丁のステータスがこう、
『銅の包丁』
攻撃力15
耐久値70
うん包丁と武器を比べるのはどうかと思うけど包丁よりかは強いな、うん見た目はぁ…持ち手が黒色で刃の色が黄金色でとても目立つ。
取り敢えず仕舞うか、次は、スキルか名前が『黄金の一撃』ねぇ、効果は黄金の光を身に纏い突進する。うわぁ凄く目立ちそうなスキルだ。もう一つのスキルが『隠密1』効果は、スキル発動中見つかりにくくなるレベルが上がるごとに、効果が上がる。うん。存在隠蔽に近いかな、最後のスキルは『背水の陣』HPが減るごとに攻撃力が強化される。かぁ、あまり使わないかなぁ、よし。
「街を徘徊しよう。昨日で戦闘はお腹いっぱいだからなぁ…うん?」
アカリの目にとまったのは肉屋だ。店の看板に近づきラインナップ見る。
「すみません、スモールラビットの串1つ」
「へい、毎度あり」
うん。タレとスモールラビットの肉が美味しい。
ふと、串を食べていると気になった事がある。
「すみません、このスモールラビット肉はどうやってドロップしたのですか?」
確かドロップ品に肉類は無かったはず。
アリカは店主に質問してみる。すると店主が、
「うん?、この肉はな?、解体スキルが必要なんだよ。」
解体スキル?
「すみません解体スキルって習うことできますか?」
「まぁいいが、解体スキルを魔物に使うと死体が丸ごと残る。だからドロップ品も剥ぎ取れるし通常はドロップしない部位も取れる。代わりに、血や内臓もしっかり描写されるぞ?それでも、習うか?」
なるほど、そんなデメリットが、だが私は、
「はい、大丈夫です。特に血や内臓に忌避感はない
ので。」
「OK。なら、習うついでに店の事も手伝え、ちゃんと給料は出してやるから。」
そうして店の奥に行き最初は手本をみせてもらい、次に自分で練習する。そうして全身血だらけになりながら練習した。
《スキル《解体》を獲得しました。》
よし!ようやく獲得出来た。うへぇ…全身血で真っ赤だ。
体についた血は少し時間が経つときれいに消えた。
良かった、ずっとこのままだと思ったから、そこはゲームなんだなって、
「よし、覚えたようだな。ほら約束の給料だ。今日は助かったぜ何せこの仕事をやる人は少ないんでな。」
そうして肉屋の店主から給料を貰い店を後にする。そして、そこら辺を,彷徨っていると古い店?が見えてくる、気になったので店に入ってみると、店員のお爺さんが話し掛けてくる。
「いらっしゃい、ここは、売れそうな物を売っているだけの店じゃよ。たまに掘り出し物があるくらいだ」
どうやら中古品、掘り出し物などを売っている店らしい。
店の中を『識別4』を使いながら見ていく。
しばらくして、5冊のとても古そうな本を手に取る。
「あぁ、その本はな遺跡で発見されたが誰も読めないから格安で買い取った物さ、本当に買うのかい?」
「はい、コレがいいです。」
そしてその古本を買い取る。アリカがその本を買ったのには訳がある。
この本の正体はスキルの書。
中の文を理解するとスキルを覚えられると言う物。(識別でわかった)
その本に書いてあるスキルは、『テイム』、『調合1』、『ゴーレム魔法』、『錬金術1』、『付与』らしい、この本は読めないが、自身の『翻訳1』を使えば読めるのでは?たとえ読めなくてもずっと読んだら、翻訳スキルがレベルアップしていつか読めるはず!と思いついたからだ。
「よし、さっそく読みますかぁ……」
そうしてアリカはそこら辺のベンチに腰を掛け本を読んでいく。
そうして1時間くらい経ったころ、やっと解読出来た。
《スキル《テイム》を獲得しました。》
《スキル《調合1》を獲得しました。》
《スキル《ゴーレム魔法》を獲得しました。》
《スキル《錬金術1》を獲得しました。》
《スキル《付与》を獲得しました。》
《称号《薬師見習い》を獲得しました。》
《称号《魔物使い》を獲得しました。》
《称号《人形使い》を獲得しました。》
よし。キリもいいし、そろそろログアウトしよう。