偽りの世界で貴方と踊る4
ふぅ…コレが続くとかなり不味いなぁ… よし
「ちょくせつ本体を叩く」
アリカはグリムスに向けて走る、
「よし、いまだ!」
アリカの射程にグリムスが入る、
「ファイヤーボール!!」
グリムスに炎の弾が迫る、そして、
チャキン!
炎の弾が真っ二つになった、
『巌流島の決闘、佐々木小次郎』
グリムスが本から巨大な刀を取り出しファイヤーボールを切り裂いた。
「まじかぁ…」
ここにきて近接戦かぁ、あの刀だいぶヤバイなぁ…
アリカは、剣を構える
さて、第二ラウンドだ、
グリムスが刀を構え、そして刀を振るその瞬間、巨大な刀から斬撃が放たれる
ズガガガガン!!
うそでしょ!?
アリカは、斬撃をギリギリで避ける、射線に居たトランプ兵が巻き込まれる、
アレ食らったら死ぬなぁ、躱すのもキツい
グリムスが刀を構える
うわっと!?避ける為には、近づくしかないかなぁ…
アリカは、グリムスに接近する、
「はぁ!」
アリカの剣がグリムスに当たる、
チィ!流石にコレで倒せるほど甘くはないか、
グリムスが切りかかる、アリカは、ソレを弾く
なんとか、弾ける!遠距離よりマシだ!
アリカは、グリムスに攻撃を続ける、
ザシュ!チャキン!
そして、グリムスの行動に変化が起きる、
『燕返し』
グリムスが、そう言い放つと、刀が素早く二回振られる、
ザン!ザン!
アリカに攻撃が当たる
「ぐがぁ!?」
アリカは、痛みに声を漏らしながら地面を転がる、
ぐぅ…痛い、
アリカは、アイテムボックスからポーションを取り出して、自身にかける、
なんとかギリギリ生きてるな、アレは撃たせちゃダメだな、
そう考え、アリカはグリムスに突撃する
グリムスは、刀を構える
『燕が「させねぇよ?」
アリカは、グリムスの燕返しの構えを崩す、アリカは、グリムスに攻撃の隙を与えず連続で攻撃を続ける
チィ!だんだん私の攻撃を学習してきやがる!
アリカは、グリムスと距離を離し構える、
「次で決める」
アリカは、そう宣言し切り札を準備する、グリムスも燕返しの構えをとる、
アリカがグリムスに突撃する、
『燕返し!』
グリムスは取った!と、確信する、グリムスの燕返しがアリカの首を斬る、アリカの首が宙を舞う、そして、
アリカの体が煙の様にきえる、
『!?』
グリムスの思考が驚愕に染まる
なぜ!?確かに切ったはず、と
「《幻影》」
グリムスの後ろから声がする、
「君は、私の幻を切り裂いて勝利を確信した、その油断が貴方の敗北になる」
グリムスの体は動かない、グリムスが自身の体を見ると三体の鎧が拘束していた、
「さようなら、貴方は強かった…」
グリムスの思考にアリカの声が纏わりつく、
アリカは、ロングソードを手に取りグリムスの胸に突き刺す、グリムスの体から力が抜ける、
《スキル《剣術1》を獲得しました。》
《称号《名付きを超える者》を獲得しました。》
『ネームドモンスター【本喰い】グリムスの討伐報酬として、《魔導書:創生生物本が送られます』
『これから、ワールドアナウンスが流れます、名前を公開するか選んで下さい。』
ワールドアナウンスねぇ…目立ちたくないから、非公開で、
『ワールドの名前を非公開にしました。』
『ワールドアナウンス!【本喰い】グリムスが、『匿名』により討伐されました。また、本人の希望により名前が非公開にされています、これからも良いゲームライフを、』