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想いの詩(仮題)

我を捨てる詩

作者: 浮き雲

こころは、始末の悪いものです。物は捨てれば済みます。こころは、捨てたつもりになっても、いつの間にか、また生まれてきます。何度も、何度も捨てては生みだす、その繰り返しです。



夢ならず、願いでもなく生まれくる、こころを生きる証とぞ呼ぶ




こころはどこに捨てましょう


こころは、朝の陽の昇るお空に向けて風船を


送る子どものふりをして 飛ばす(さま)にて捨てましょう




こころはどこに捨てましょう


こころは、晴れた空の下 老いた桜の木の下に


赤く染まった葉を散らし (うず)めるように捨てましょう




こころはどこに捨てましょう


こころは、()かる月の夜 小川の水の映し出す


歪んだ月にそっと乗せ 流し去るよう捨てましょう




こころはどこに捨てましょう


こころは、貝の殻に乗せ 夕日の沈む海の果て


浄土へ向けて渡海する ように、波へと捨てましょう




こころはどこに捨てましょう


こころは、我の胸のうち 荒れて渦巻く混沌を


二度と浮かびて来ぬように 深き闇へと捨てましょう




こころをどこに捨て(おき)ましょう


こころは、きみの胸のうち 良きことばかり積み上がり


気づかぬならば、その下に 消えるようにと捨て(おき)ましょう




捨て(おい)たこころの在処(ありか)など 気づかぬように祈りましょう




そして、さびしく消えましょう







断捨離という言葉があります。どうやら、アドバイザーもいらっしゃるようです。そのうち、心の断捨離を教えてくださる方も現れるかもしれませんね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 色々とタイムリーでした。 ありがとうございました。
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