ワガママ駄々っ子姫、地上に転生する
むかしむかし、あるところにそれはそれはワガママなお姫様がおりました。
ほしいものがあると、あれが欲しい、これが欲しい、と駄々をこねるのです。
でも、世界で一つしかないような聖なる宝石や、聖なる木の枝、聖獣の毛皮など
王様や王女様でも、娘のために簡単に与えることは出来ません。
怒ったお姫様は、お城をから外の世界に家出をするといって、天の羽衣を持ってお城を飛び出そうとしたところ、バナナの皮に足を滑らせて、頭を石にぶつけて死んでしまいました。
肉体は死んでしまったお姫様でしたが、不死の薬を飲んでいたので転生させることができました。
ワガママなお姫様をそのまま育てたのでは、同じことの繰り返し
外の世界の庶民の家で修行をさせることに決まりました。
そうして、竹藪の竹に赤子を転生させたのでした。
おしまい
彼女の弟の俺様王子は、桃の中に転生しました




