表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姫さまの護衛活動報告記録  作者: 神無月しよ
第一章 始まりの村
7/57

第一部 6 流れ

 すぐに姫さまとジュリウスを見つけることができた。村の規模が小さいのも、理由の一つだ。しかし、一番の理由は、ごろつき2人組に絡まれていたことである。過去形なのは、鼻血を出して大の字で気絶している男とちょうどジュリウスがもう一人の男に足ばらいをしている現場を目撃したからである。


「そっちもやってしまったか。ジュリウス」


 この村でこういう連中とのトラブルは、ご法度だが、見事にやってしまったことに苦笑いが漏れた。


「姫さま、お怪我は?」


 アリーシャは、シバの顔を見ると一瞬明るくなったものの、顔を少し硬らせた。


「大丈夫です…。えっと…その方は?」


「すみません、酒場でやらかしまして…。話は後ほど…」


姫さまに頭を下げると、ジュリウスの方に話しかける。


「ちょうど、2対2にだが、手を貸そうか?」


「1人気絶してるので、2対1になるからやめてください」


 足払いで転倒した男は、自分たちが簡単にあしわられたあげく、さらに1人増えたことに血相を変えた。

 慌てて、気絶した仲間を抱え、よくある捨て台詞を吐き逃げていった。


「どっかで見た光景なんだが…」


「既視感はわたしにもあります。」


 シバとジュリウスは、顔をあわせる。

 騒動を見ていた、村人から注目を浴び、ひそひそと話し声が聞こえる。


「ネリネ、とりあえず連れと合流できたので、頼めるかな?」


一旦、場所を変えた方がいいだろうと判断し、ネリネに話しかけた。


「もう1人いる話だったけど?」


「今、使いでね。しばらくしたら拾いに行くから、問題はないよ」


「なら、いいんだけど」


一向は、ネリネの案内の元、村の端にある家に向かった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ