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作者: 剩上

周りは揺れていて、目の前はほこりで、血の跡で、烈火で、暗いです。耳をつんざく倒壊の声が、泣き叫ぶ。

まだ生きていますか?彼女は生きてきましたか?早くしてください。速く走ってください。もう少し速くしてください。もう少し速くしてください意識があります。本当に痛いです。ちくりと刺さった瞬間に咲き、烈火となり…いいえ、マグマとなって肌を寸分侵食しています。呼吸したいのですが、心臓や肺を絞められているような気がします。動きたいのですが、手足からしびれを感じます。

(うん、ぷうぷう)塩味のよだれを飲み込みました。やっぱり死にたくないですね。もう少し速くしたら生きられますか?

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