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ラブコールの嵐

悩み続けて数日が経った。

ん?何に悩んでいるかって?

俺にとっての理想の女子とは何か。ということだ。

「旦那ーいい加減次の何かを作りましょうよ」

「うるさい。シミが口答えするな。消すぞ!」

「いや、まあ、消されても全然いいんですけど。

 あっしも生み出されたからにはヒマを持て余すわけですわ」

「うーうるさいっ。身体を作ってやるからどこへでも行ってこい!!」

天井についている気味の悪い顔であったどびんちゃに

俺は身体をつけてやる。

あ、失敗した。

「旦那ぁー。これ女子の身体ですぜ?でっかい胸あるや」

「うるさい。化け物なんだから化け物らしくグロテスクになれ!!」

「へい。しかたねーですね」

全身真っ黒な影のような色をした八頭身モデル体型のどびんちゃができあがった。

頭から上はカツラのない真っ黒なマネキンヘッドに気味の悪い顔が貼り付いている感じだ。

やつはコキッコキッと首を鳴らしながらのたまう。

「でかけてきていいですか?」

「どこへなり行け。俺は理想の女子を考えねばいけんのだ」

「へーい。旦那の代わりに人生楽しんできまーす」

部屋のドアをガチャリと開けてどびんちゃは出て行った。

やっと静かになった。

俺はまた天井を見つめ続ける。

うむ、理想の女子とは何か。という命題は数々の男子が抱える命題だろう。

どびんちゃにつけてやった身体は所謂ファッションモデル体型だが

ぶっちゃけ俺にとってあれは「かっこいい」人たちであって

俺自身の欲望の対象にはならぬのだ。

うーむ。ぽっちゃりでかわいい系……貧乳細身で黒髪パッツン……

茶髪で唇が塗れていて、女性ホルモンが出ている感じ……

うー悪くは無いがこう何か、俺のエロスを刺激はしないのだ。

もしかして俺は男が好きなのか?

いや、違うはずだ。今まで男に恋愛感情を抱いたことはない。

うーむ。もしかして体型や見た目ではないのか……?

考えてみるとつきあったり(数少ない)、好きになった女子は皆違うタイプである。

トータルではみな素敵な人たちだったような気がするが、

体育会系からおとなしめまで145cmから175㎝まで身長も節操が無い。

では俺は何を理想としているのか。

愛情が欲しいのか………





あーもうめんどくさい!!!!!!!





全部来い!!!!!!


二次元や三次元の美女美少女全部

ここに来いやああああああああああああああああ!!!!!

全員俺を愛せ!!!!!





うおおおおおおおおおおおおおおおおお

おおおおおおおおおおおおおおおおおおお

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

おおおおおおおおおおおおおおおおおお

おおおおおおおおおおおおおおおおお

おおおおおおおお……お……ぉぉぉぉぉぉぉぉおぉ……





    ~五時間後~





ガチャリとドアを開けてどびんちゃが帰ってきた。

手にはコンビニのプラ袋を下げている。

「お、旦那。何を落ち込んでるんですかい?」

「……」

俺は静かに天井を指差す。

「ああ、こりゃいけねえや」

そこには天井一面を埋め尽くす、数百の二次元三次元混ざった女子の顔が

俺に対する愛を囁いていた。


「ぁぃしてゅ……」「ぁなただけを……」

「わたしを見てぇ……」「だぃすきい……」


各々熱烈な愛を天井から降らしてくる。

現実ではついにもてなかった俺だが妖怪や化け物の世界では

どうやらプレイボーイの仲間入りを果したらしい……。

ため息を吐いたどびんちゃが肩を叩きながら言う。

「ふーむ。旦那酒でも飲みますかい?

 嫌なことが起こったときは飲むのが一番ですぜ」

俺はどびんちゃの差し出してきたコップを一気飲みした。

長くアルコールを飲んでいなかったこともあり、

目が回り床に倒れこむ。

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