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京の大通り。
いつもは商人で賑わう町だが、今日はいつもとは違った。
ざわざわと騒がしい商人たち……
「人が倒れてるって本当か!?」
「ああ、なんでも異人だっつー話だ。」
「なんで異人が?」
そんな事を言いながら集まる人々……
どうやら、人が倒れているらしい。
それも京では先ず見ることのない異人だという話だ。
そんな噂を聞いてますます人々が集まり、大きな人集りができていた。
そんな人集りから少し離れた場所に2人の男の姿が見えた。
2人、共顔が整っていたがお互いにタイプの違った顔立ちをしてる。
一人は、美しい黒髪の長髪で優しそうな顔立ちをいており、フワフワとした雰囲気がある男。
それに対して、もう一人の方は目つきが鋭く、一見するとちょっと怖い感じがする男だった。
その反共的な外見を持つ2人は、何かお互いに話している様子だった。
「ここですかぁ?異人が倒れてるって所は……」
と、美しい黒髪の男が、隣の目つきの鋭い男へと問いかける。
その問いに隣の男は
「ああ、間違えねーな。」と答え、頷くと
「行くぞ。総司。」と言い、人混みの中の異人と思われる人物へと、近づいて行った。
総司と呼ばれた者も
「は~い。」とのんびり返事をしながらあとへと続いていて歩き出した。