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優は、次々と来る男達の攻撃を軽々と避けながら腰に付けているナイフを右手で取り、攻撃してくる男達の首や腹を切り裂いていった。
「弱いね。君たちよく今まで生き残れたよね。余程悪運が強いんだろうね。」
クスクスと笑い声を上げながら男達に語りかける優。
その時の顔は笑っていたものの、全身を赤い血で染めていてまるで悪魔そのものだった。
「クソッ…化け物かよ」
いつの間にか最後の一人となっていた男は弱々しく呟いた。
男の顔は恐怖と絶望に満ちていた。
「そんな顔で見ないでくれる?嫌いなんだ…他人の恐怖に満ちた顔。」
男の顔を見るなり、優は冷たく吐き捨てると男の首をナイフではねた。
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