機関装
今回とっても短いんですが、後々重要な回になる予定です(´∀`*)
機関装とはどのようなものなのかがそのうち明らかになります、お楽しみに(´∀`*)
その前に銃装少女達のそれぞれの過去、について書くつもりであります!
ていうか、もう銃関係ないような(^q^;)
「総務、彼女達の最近の成績です」
「ふむ、相変わらず完璧だな」
「総務、そろそろあれ《・・》を使ってもいいのではないでしょうか」
「…いや、あの段階に入るには、まだ足りない物がある」
「…足りない物?」
「そうだ、それは…」
……………………………………………
防衛戦から約1ヶ月後、誠はいつものように彼女達の監察官を務めていた。
訓練学校内でも少しだけ人気者になってしまった。あまりちやほやされるのは好きではないのだ。
彼女達もあれから少し成長した。
能力値はもちろん、心身的な傷は回復しつつあった。
その中で相川アキだけは少し遅れていると感じている。
もちろんほかと比べて全く成長していないわけではない。
成績は当然のように完璧、戦闘技術も素晴らしいものを持っている。
まさに才女である。
しかし、その大人しく、冷静、他人に興味がないという性格によってか、時たまに人を誤射しかける事があるのだ。
彼女はその度に、「…すまない」と言って射撃に戻る。
このままでは、味方を撃ちかねないと思い、誠は心配であった。
……………………………………………
コンコン。
報告書をまとめている途中でドアをノックする音が聞こえた。
「はーい」
「失礼するぞ柊君」
「えっ!総務!?」
誠の部屋に、総務が訪ねてきた。
「なんでこんなとこに?」
「柊君、実は君に伝えて置くことがあってだな」
「伝えて置くこと?」
「うむ、実は近々我々の国を攻撃した中国・韓国連合軍に報復攻撃を仕掛けるという作戦がある。それに君らを出撃させるという話だ」
誠は静かに息を飲んだ。
「そこでだ。ちょっとついて来て欲しい」
「え、はい」
…
「総務、ここは何処なんですか」
総務は固く口を閉ざしたままである。
ひたすら階段を降りる。今は地下六階くらいだろうか。
総務はふと立ち止まると、腰に付けていたホルスターから拳銃を抜き、誠の右肩を撃った。
「!?」
その時誠の右肩から何かが落ちた。
それは肉眼でも捉えきれるかどうかわからないくらいの小さな小型ロボだった。
小型ロボは小さな火花を上げて、地面に落ちた。
総務はそれを容赦なく踏み潰した。
「気をつけたまえ、ここからは極秘の研究、情報がある。その中で君に見て欲しい物があるんだ」
言われるがままについていくと、大きく「7」とかかれた分厚い金属のドアの前だった。
総務が手をかざすと、金属のドアがプシューという音と共に開き出した。
その先に見えたのは、大きな電子スクリーン。そしてそこには何かの設計図らしき物が書かれていた。
「総務、これは…?」
「…これは機関装、というものだ。君のお父さんが設計した」
「俺の…父さんが?」
電子スクリーンを指でなぞる。
「これは銃装少女、すなわち、君の監察対象の娘達に着させるものだ。機動性はもちろん、防御力や攻撃力も上昇する。」
「…なんか露出多くないですか?」
「…彼が設計したんだ、仕方ないだろう」
総務は軽くため息をついた。
誠も苦笑いするしかなかった。
「しかし、それを装着させるにはまだ彼女達に足りないものがある」
「…?」
「それは彼女達の〝キモチ〟、だそうだ」
「〝キモチ〟?」
「それが何なのかは私にもわからん。ただそれが彼女達に共通する何かであるならば、君なら必ず見つけられるだろう」
「…」
「これを今度の作戦に使用したいと思う。それまでに彼女達の〝キモチ〟を探してくれ」
「…はい」
「そうだ…この事は、彼女達にも秘密だぞ」
総務は人差し指を口に当てた。