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神奈川県戦線K地区  作者: なむ
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一日目 2

 部屋を出ようと思いドアに手をかけた時、激しい揺れに襲われた。横になっていたので、立ちくらみかと思ったが、違うらしい。棚から何冊も本が次々に飛び出し、壁にかけていた時計が左右に揺れている。幸い部屋の中はあまり物を置いていなかったので、落下物による打撲はなかった。ある程度揺れがおさまった。

----おおきかったな。でも地震みたいだったけど・・・

遠くからは花火のような、大きい爆発音のような音が聞こえた。窓を閉めていても聞こえる大きさだ、思っている以上に大きいのだろう。地震でどこかの建物が倒壊したり、火事になったとしてもあんなに大きい音がでるだろうか。

----とりあえず部屋から出よう。テレビを見れば詳しく分かるだろう。

 ドアノブに手を掛けるが開かない。その瞬間にいっきに体が芯から冷たくなっていく感覚がした。あせりながら何度もドアノブを回す。開かない。ドアを蹴る。開かない。回す。蹴る。回す。蹴る。

 何分ドアとたたかっただろう。やっと開けることができた。気付けば手は汗でびしょ濡れになり、Tシャツは汗で色が変わるほど。挙句、半泣きになり息もあがっていた。

-----ふざけんなくそ。こんなんで泣くとかありえないんだけど

そんな悪態をつきながら部屋を出て居間に向かい、テレビをつけると


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