一日目 求める世界
初投稿です。今まで見たことが無い物語を書いてみようと思い、この話を考えました。
舞台は実際の神奈川県です。序盤は地方で始まり、話が進むにつれて横浜駅やみなとみらいなどの中心部にしていく予定です。
誤字脱字や拙い表現がある思いますが、よろしくお願いします。
高校三年生の七月のある日も16時前頃。夏季休暇に入ってからすでに一週間が経過していた。三日ほど前に妹と弟、両親はハワイに旅行に出かけた。私は大学受験のため勉強をすると言い断ったが、そんなの嘘だ。誰に文句を言われるわけでもなく、気になったカップ麺を三食食べられる環境で誰が勉強なんかをするのだろう。おかげで私は受験者にあるまじき生活を楽しんでいたが、その生活も終わってしまう。確か今日の夜にハワイから「帰ってくるはずだ。面倒だがあとで掃除でもしておこう。
私は山積みの宿題を放置し、エアコンの冷気で夏とは思えないほど快適な部屋で一日中横になりながら考えていた。
―もし、世界中の政府組織が同時にテロにあって、国々が荒れ滅んだら。
―もし、世界中の各地で同時に地震や天候による災害がおこって、日本が完全に孤立したら。
―もし、今この瞬間からライフラインを断たれ、身一つで生きなくては行けなくなったら。
―もし、これらの状況が全て重なったら。
────私は、生き残ることができるだろか。
そんなことが起こることは万に一つ有り得ない。起こることは絶対にないと分かっている。分かっているのだが、考えずにはいられないのだ。安全が保障され、平和に慣れてしまったこの生活は退屈で面白くない。何か刺激がほしいのだ。自分の生死を懸けるほどの刺激が。自分にはそういう状況で生きていく手段は持ち合わせていない。せいぜい剣道が得意なぐらいだ。サバイバルとはかけ離れた18年間を過ごしてきたので、もしそんな世界になれば三日もせずに死ぬだろう。だが、そんなことは関係ない。荒廃した世紀末のような世界がほしい。生きていくことが困難で、ギリギリの世界を。
とりあえずこんな妄想をやめて勉強をしようと思い、私はベッドから起き上がった。それにしても今日は飛行機が多く飛んでいるな。両親もそうだが、夏に旅行に行く人が多いな。
そして日本時間16時ちょうどになったとき、退屈な世界は終わるのだった。
拙い文章で読みにくかったと思います。
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