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始まりの終わり。終わりの始まり。

この話で完結でーすーよ。

「さてと、九十九を倒しちゃったわけだし。あの部屋に戻ろうか、翔。」

秀はニコリと微笑んだ。しかし、それは本心からのモノではない。いつかの貼り付いたようなモノだ。

「お前は何を企んでいる?」

翔の声が自然と低くなる。

「企むなんて、滅相もないよ。弟の手を引いて家に帰るっていうのは何というか…憧れだったんだよ。」

その言葉から本心は読み取れない。

「俺はお前みたいな冷酷な兄は要らない…!」

翔は痺れを切らしたようにヒステリックに叫ぶ。

「酷いなぁ、翔は。」

秀はやれやれ…といった感じに溜め息を()く。

「酷い、俺が?酷いのはお前だろ!何で、何で?何故、九十九を殺した!九十九は俺が吸血鬼だって知ってた!なら、死なないことも分かっていたはずだ!それなのに真っ向から立ち向かって来るような、性格は悪いがそれでも素直な男だった!確かに、俺は弱い。でも、死ぬ生きモノと死なない生きモノ、どちらが勝つかなんて分かり切ってる!九十九は復讐の為だったらしい。九十九は殺す気でいたのも知ってる!でもさ、でも、でも!だからって、こっちが殺すことはないじゃんか!」

そう、言い終わったあとの翔の顔は魂の抜けたようなボーっとしたモノだった。

「うーん、じゃあ翔。君に、1年だ。1年だけ時間をあげるよ。」

さっきの言葉をまるで聞いていなかったかのような言動だ。

「1年?」

翔は、ハッと我に返り聞き返す。

「うん、1年。1年何処か好きなところで好きに暮らしておいでよ。学校は…まぁ、翔ほどの頭があれば行かなくても大丈夫だろうし、今のところには辞めるって電話しといてあげるよ。」

「あ、あぁ。」

(1年の意味は何なんだろうか。)

翔は首を傾げる。

「1年の意味、まだ説明してなかったね」

ほんと、この人何なの?心読めるの?

「吸血鬼っていうのはね、陰陽師だとかのあちらの業界では倒したときの報酬が高いらしい。だからね、よく狙われるんだよ。不死身だとか関係無く殺しにかかってくるしそれなりに倒す方法なんかもあるらしい。」

「まぁ、一獲千金は誰でも狙うだろうな。」

ちゃっかり、立ち直ってる翔。

「だから、吸血鬼はある程度のコミュニティを作って生きていくんだよ。しかし、そのコミュニティを外れれば如何なるか。まぁ、"可愛い子には旅をさせよ"なんて言葉もあるしね。ふふ。」

と言って後ろを向く。

「バイバイ、翔。また1年後。」

そういうなり現れたときと同じように秀の周りに靄がかかり靄が消えたときには秀の姿も消えていた。

「う、う、うわああぁぁぁ」

翔は死刑宣告をされた囚人のような顔をしていた。1年後、自分は如何なるのだろうか…。そう考えただけで背筋がゾクリとした。

翔は何かから逃げるようにひたすら走った。

ーここから、翔の逃走劇は始まるのであったー。

九十九は所詮噛ませ犬ですから(キリッ

この話の続編の話してましたがね、書きます。書きますよ。

目が覚めたら吸血鬼が落ちていました。

って考えた。

主人公像も出来上がっています。

もし気が向けば見てください。

泣いて喜びます。

では、そろそろこの辺で。

読んでくださった皆々様、ありがとうございました。

また、見ていただけることを心待ちにしております。

次は、吸血鬼っぽくなるよう努力しまする。

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