勝つことについて。
いみぷめい。
読まなくてもいいです。
僕の価値観でさぁ。
秀は、翔を送り出した。
「さあ、さて、ここで勝つということについて独白してみよう。」
1人深くソファに腰掛け優雅に脚を組みながら秀は何でもない何かに語りかける。
「僕は翔に勝つことは簡単だよ、と言った。しかし僕は九十九九九里に敗北を喫している。だからと言って、僕は完全に九十九に負けているわけではない。負け惜しみにも言い訳にも開き直りにも聞こえるだろう。しかし、これは僕の持論であり自論なのだが生きているという事は勝ち続けていることと同じだと思っているんだよ。僕は九十九と闘い、そして尚生きている。勝負にこそ負けたが勝つチャンスは残っている。ていうか、僕が何も手出ししなくても九十九はあと60年もすれば勝手に死ぬ。つまり、僕の勝ちだ。別に勝負で勝たなくてもいいんだよ。生きているだけで勝っている。だからこそ、死なないという特徴を持っている吸血鬼というモノは常に勝ち続け未来永劫勝ち続けることだろう。僕は負けたことがないし、これからも負けることはない。それは、翔も然りだ。」
フッと一息吐いて
「でも、まぁ、可愛い弟に負けというモノを味わって欲しくはないな。願わくば、負けないことを。」
秀の価値観というモノは常人と比べてかなり歪んでいるようだ。
可愛い弟、と秀は言ったが翔は兄をどう思っているのだろうか。その問いに応え答えるモノは居ない。
小鳥遊は、依然として眠ったままだ。
九十九編をそろそろ完結させます。
んで、この話一回完結させてからもう一回新規小説で続編書きます。多分。いや、頭の中に出来てんだにゃー。おはなしが。




