対・九十九九九里
なげぇ。
すごい!長いよ!やったぁあぁぁぁ!
「しかしながら、何が上出来か説明するのは些か面倒くさいからね。」
些か、どころか最早超絶面倒くさそうである。
まぁ、独り言だしそれで事足りるのだから良いのだろう。
「んで、何の用だよ?」
翔は、小鳥遊をベットに横たわらせ秀の方に向き直る。
「そうだね、翔が吸血鬼っぽい技を教えてほしいって言ったから可愛い弟の為に時間を作ってここに来てあげたんだよ。」
やたら、可愛い弟を強調したことは無視しよう。
「あ、ハイ。」
「ん~…。結構反応薄いね。」
翔の反応が曖昧だったのは、秀が唐突にやって来たからではない。
「え、いやぁ、吸血鬼っぽい技って本当に存在するんだ…へぇ…。」
と、いった具合である。
しかし、金属の扉を通り抜けるという芸当をやって見せた翔は、初めこそテンションが上がったが今は何故そんなことが出来たのか、という疑問がグルグルと頭を渦巻いているだけなのである。
要は、複雑なのだ。複雑。複雑。
大事なことなので3回言いました。(音声じゃなくて文字だけど。)
「まぁ、今は九十九さえ如何にか出来ればいいから対・九十九用の技を教えてあげよう。」
と、言って秀は持っていたティーカップをテーブルへと置き、フカフカした高級感溢れるソファから腰を重々しく上げた。
「そもそも、九十九はね強い陰陽師ではないんだよね。強くない、と言えば嘘になるけれどね。強くないと弱いを=で結ぶ事は出来ないし、強い=弱くないと言う事も出来ないんだよ。」
そう言い切って、秀は「ふぅ、」と一息吐いた。
「闘う相手との相性なんかは重要だよね。例え、相手が弱かったとしても自分にとって相性の悪い相手だったなら話は別だよね。相手は強いと誤認されてしまう。誤認なのかは結構怪しいけれどね。その辺は曖昧さ。何と言うか、まぁ、九十九と翔の相性は凡そ最悪だ。ていうか、正味僕も闘いたくない。負けないけどね。」
最後の方は割と、投げやりだった。
「九十九は、僕らにとって嫌な技を使うんだよ。ほんと、ほんと、ほんと、小賢しいね。反吐が出るよ」
察するに、九十九と闘って負けたらしい。真偽は確かではないけれど。
「清邪流っていう、流派の遣い手なんだけどね。あの流派は邪道だよ。寧ろ、外道だよ。僕は認めないね。あんな、闘い方。」
何か、床がメシメシ言ってます。大丈夫かな、床。
そして、若干引き気味の翔。
てか、さっきから全然喋ってないよ、主人公。仕事しろ。
「あの流派はね、攻撃を受けそうになったとき敢て避けないんだよ。受けた攻撃に混じっていた邪気、まぁ、僕らでいう魔力みたいなモノかな、それを清めて自分に溜め込むんだよ。」
床に亀裂がっ…。
「兎にも角にも翔には分の悪い相手なんだよ。でも、打開策は無いでも無い。」
ポスッとソファに座りミルクティーを飲む秀。
如何やら、喋り続けて喉が渇いたらしい。そりゃあ、そうだろう。
僕、殆ど秀が喋ってるところしか書いていない。
「清邪流はね、攻撃を自分が創り出した邪気の結界の様なもので受け止めるんだよ。しかし、結界には許容範囲というものがきっと存在しているはずなんだ。」
秀は、ニヤリと顔を歪め
「だから、その結界を超える力で攻撃を叩き込めばいいんだよ!」
しかし、いったあとにやや深刻そうな顔をして
「ぶっちゃけミスっちゃえば一巻の終わりだけどね。自分の全力で叩き込んだ攻撃がそのまま鸚鵡返し、違う違う燕返し、うーん?倍返し?あ、いや、燕返しで合ってるか。燕返しされちゃうからね。」
バカなのか、それともボケだったのか…。
よく分からないが自由人なので放っておこう。
「そ、それで対・九十九の技は?」
やっと口を開くことの許された主人公。実に、不甲斐ない主人公だ。
「ん、有りっ丈の力籠めて殴ればいいよ。蹴るのも可だけど。」
しょぼかった。全然吸血鬼っぽくなかった。
「この際、手っ取り早い方法の方が好ましいからね。さあさあ、そうと決まれば練習だよ。」
秀は、中身の無くなったティーカップを机に戻し軽快にソファから腰を上げた。
「僕が九十九の様な結界を張るから其処に思いっきり蹴り込んでご覧よ。」
そういうと、秀の体の前に前に透明の黒くて丸い板の様なものが現れたのであった。
ちなみに結界は、有名な?半球みたいな形じゃ無いです。矛とか盾の盾をイメージしてもらいたい。
しかし、毎回後書きに巫山戯た事書いてるからイメージしてくれる人少なさそうだわ。
今回真面目に書いてるから読んでよ!って言っても意味ねぇや。
テスト2週間とちょっと前なんでぼちぼち勉強してます。
次話、遅くなるかも知れませんがどうか達者でな(意味違う)




