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美しい風景に
今回短い!
めっちゃ短い!
あっはっはっー!
「ここね。」
もの凄い早歩きの結果、15分かかる道が8分で着いた。しかも70kgを背負ったまま。恐るべし、麗緒ちゃん。
「あ、ああ。そうだ。ありがとう。何なら上がっていくか?と言いたいところなんだけどちょっとバタバタしててな…」
バタバタの原因は夕子の葬式の関係で、である。
「いえ、別にいいわ。私はあの条件さえ飲んでくれればそれ以上は何も求めないわ。」
麗緒は、さも興味なさそうに言う。そうして、「クルリ」と身を翻す。少し長めのプリーツスカートと髪がフワリと宙に舞う、薄暗くなり月が出てきた空の下で。
翔は、明るいときより鮮明になった視界の中でその美しい風景を見た。
衝動的に喉の奥が「ゴクリ」と鳴る。
昂ぶる感情を抑え込んで、
「ああ、約束は守るよ。でも、やっぱり礼はしたいし後日何か奢るよ。それじゃあ。」
家の塀に凭れさせていた重い身体を、最後の力を振り絞り動かす。
「そう、私チョコレートが好きなの。me○jiのハイミルクチョコレート。よろしくね。それじゃあ。」
見た目と中身は噛み合わないモノだ、と翔は熟そう思いながら昂ぶった感情を冷ます様に静かに家の門を潜った。
そうそう、髪の毛昨日切った。
だからね、キャラの誰かにも髪の毛短くなってもらう。
うーーむ、誰にするかな。




