丑三つ時
てすと5日前。死亡フラグはバリ3です。
「やあやあ、牛が三つで丑三つ時だね。やあやあ」
軽快に軽薄と現れたのは九十九九九里。
「やあやあ、残念ながら今はまだ19時前だぜ?」
翔も軽く受け流す。受け流すと書いてスルーと読む。寧ろ、放置。
彼此、9時間ぐらい経ってます。何があったかって?それは、低クオリティ小説の鉄則、ご都合主義です。
「いやいや、折角洒落た冗句を考えたんでお披露目したかったんだけだよ。それより、俺っちからの愛の手紙は読んでくれたかい?」
「ふぅん、ラブレターね。その割には随分と内容が過激だった気がするんだけど。」
脅迫文ですもんね。
くわばらくわばら。
「しかし、まぁ、野郎2人が道端で会話するってのも面白味がないねぇ…。アレだな。うん。ツインテールの可愛い子ちゃんがいない。ピンクがかったブロンドの髪というのは素敵だねぇ。」
突然明かされる髪の毛の色。信じるか信じないかは自由です。
「…さらは関係ねーだろ。」
あからさま「ムスッ」とした翔に、
「紗良ちゃんと言ったかなぁ…?あの子は好みだけど、君も許容範囲だよぉ?黒神くん」
ケケケ、と気味の悪い笑いをする九十九。
「やめろ、気持ち悪い。然るべき機関に突き出すぞ。」
本気で引く翔。
さっきからこの軽薄な男は何度冗句を言っただろう、とかそういう問題ではない。目が本気だ。
「嫌だなぁ、冗談だよ。しかし、まぁ、吸血鬼というものを解剖してみたいという気持ちはあるね。」
アレか、真なる意味での骨の髄まで愛してあげますって奴か。
「解剖しても何もなんねーよ。うん、多分。」
自信持ってよ!残念イケメン!
「こうやって仲良く話していても君の命は常に狙われ続けている、ということを忘れてはいけないよぉ?僕もこの業界では1、2を争うほどの実力者だしね?まぁ陰陽師の中だけ、だけどね?」
ヘラヘラと笑ってこそいるが、目は常に獲物を見定めし続けている。
「ほぇ、お前って強いんだな!弟子にしてくれ!」
あれ、どうしよう。お話が成り立たないわ!
「いやぁ、照れるなぁ。って、そんな場合ちゃうわ!アホか!」
ねぇ、此処って関西なの?近畿なの?ねぇねぇ。何でノリツッコミなんてしてるの。
「ま、俺はさらさら死ぬ気なんてねーよ。何時でも狙ってきな。」
1人悶えてる九十九を傍目に去って行く翔。
去り行く翔の背中を見つめ、
「俺っちとさっき会った瞬間から、黒神くんは俺っちの術に嵌ってるんだよ。」
ケケケ、とやはり不気味な笑みを浮かべ小さく呟いたのだった。
いっつぁすもぉるわぁるどぉー。




