陰陽師
やあやあ
「さて、ここで1つお前には話しておかなければならないことがある。」
と言って話の火蓋を切ったのは義之。
「ん?」
間抜けた返事をしたのは口の周りを舌で拭っている翔だ。様になるから結構腹が立つ。
「お前も多分知っているだろう、気分屋のことだ。」
「…!」
「九十九九九里は、気分屋と呼ばれているのは知っているな?自称、何でも屋らしいが。しかし、それら2つは奴の本当の仕事を表すモノではない。」
「と、いうと?」
「何となく察してはいるだろう?」
「…殺し屋?」
「まぁ、違うとは言い切れない。が、奴は神を従えている。」
と、言ったところで翔は眉間に皺を寄せた。
「ん…?神とか仏とか俺信じてねーし、わかんねーし。」
「いや、其れを言ったら終わりだろ…」
「あぁ…。」
「ごほん、まぁ聞きなさい。九十九九九里という名前は九十九のつくも神を括るという意味だ。名前というモノには縛る役割がある。黒神という名前は吸血鬼の血を縛っている。」
「んで、結局気分屋ってのは何者なんだよ!」
そろそろ飽きてきている翔。まさしく、気分屋だ。
「陰陽師だ。」
「は、え?」
「だから、陰陽師だと言っている。だから、危ない奴ではあるがお前が殺される心配はしなくていい。」
「益々意味が分からん。何で、殺される心配をしなくていいんだよ?」
「そもそも、化物と1つのカテゴリに分類されるモノは実は2つに分けることが出来る。まずは、お前のような悪魔と呼ばれる存在だ。これは西洋に多く頒布している。そして、妖怪だ。妖怪は東洋に多く頒布している。悪魔に東洋の陰陽術は効かないし、妖怪には西洋の魔術は効かない。まぁ、相性が悪いというだけだから絶対ではないがな。」
「んー。」
「どのみち吸血鬼は不老不死だ。死なないから安心しろ。」
と、言われて少しがっかりした翔がいた。
いい加減やあやあいうの疲れたよ。
今度から真面目に挨拶します。
多分。




