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最後の学校

やあやあ。あれれれ、また会った?

ーピンポーン…ー

「やっべ、さら来ちまった…」

きっと玄関では紗良がストップウォッチを片手に不敵の笑みで仁王立ちしていることだろう。

「忙がねーと…」

せかせかと準備をする翔。一応、着替えてはいたので後はブレザーの代わりのパーカーを羽織るだけだ。何故、パーカーなのかというと特に理由はないらしい。本来なら生徒指導室にお呼ばれするはずだが残念イケメンは常に学年トップの成績を取っているし、部活でも1年にしてレギュラーを取れるほど強く、非の打ち所がないといえばない生徒なので教師陣は妥協している。

「はいはーい、今行くよ!」

何時もならデカいエナメルバッグを使うが昨日部活を辞めたので今日は、よくあるスクールバッグに教科書等を詰め込んでいる。

「ふう、行くか…。」

最後に髪をとくブラシを持って外へ出る。


「チッ、4分59秒。」


露骨に舌打ちをしながら翔を出迎えたのは世話焼き美少女、此里紗良である。

「すまんって!」

今度、アイスでも奢ってやるから!

と、付け足しておいたがまだ5分を超えてなかったので「理不尽だ。」と自分でも聞こえないような声でこっそり呟いておいた。


翔は、相変わらず電車で紗良に髪をといてもらうという、ということを続けている。小学校も中学校も遠かったので、バスで髪をといてもらってた。則ち、10年も毎日欠かさずといてもらっている、ということになる。

「依存してんなぁ…」

と、小さく呟くと幼馴染に聞こえていたのか

「ん?」

と、素っ頓狂な返事が返ってきた。

そのことがおかしくて「ぷっ…」と小さく笑うと

「いやいや、何でもないよ。独り言だ。」

と、言っておいた。紗良は腑に落ちない顔をしていたが「ぽんぽん」と頭を撫でると

「ん、まあいいや。」

と、返事が返ってきた。


「これも最後かも知らない、か…。」


翔は1時間目から7時間目までの授業の板書を取らず、物思いに耽っていた。


「今晩、家を出て行くのか…。何処に住むことになるんだろうな…。」


と、孤独で孤高な吸血鬼は独り寂しく呟いた。


今日、いっぱい書いたから土曜日まで待っててくだしゃい。

部活しんどすきで10回ぐらい死んだわ。

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