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黒神義之
「ただいま。」
今度は義之の帰宅である。
「お帰りなさい。鞄持って行くわね。」
夕子は鞄を受け取るとスタスタと義之の部屋の鞄置きへと向かった。因みに、翔は部屋でゲーム中なのであった。
「今日は、翔の部屋に鎖を付けろ。気付かれないようにな。」
唐突に義之は述べた。夕子は驚いた顔をしたが
「ええ。」
と肯定をした。
義之曰く、吸血鬼と化した者はその一晩目が大変なのだそうだ。つまり、何をするか分からない。寝ている間に慣れぬ吸血鬼の力に支配されてしまうかもしれない、というものだった。因みに、これは黒神家に代々伝わる云伝えのようなものなのであった。
授業中が一番ネタを思いつく。
メモを取るふりして付箋にいろいろ書き込む日々。




