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お昼の日常(2)
処変わって屋上…。
「あぁ、くっそー…。日光が暑い、暑いというより熱い…。溶けそうだ…」
などと呟いている残念イケメン吸血鬼がいました。馬鹿です。吸血鬼が日光に弱いというのは割とありきたりな話です。しかし、この残念イケメンは幼馴染に誘われたので自ら日の元へと現れたのです。
「そう?今日は気温も低めだし涼しいと思うんだけどな…。」
世話焼き美少女、紗良ちゃんは本当いい子です。出来た子です…。
「いや、何かさ。俺、吸血鬼になっちまったみたいでさー?」
あっさりバラしました。
「あ、そうなの?うーん、今度は吸血鬼モノのアニメにハマったの?」
夕子といい紗良といい翔の認識はこの程度のモノだった。
「いやー、アニメじゃなくてさ。ほら、見てみ?」
翔は、左腕のワイシャツのボタンを外し袖を肘のあたりまで上げた。すると、まるで水が沸騰しているときの如く皮膚がプツプツとし始めた。
「うっ…。」
思わず顔を顰める紗良。しかし、順応力が(異常に)あるようで
「あ、そうなんだ。じゃ、日向でお弁当食べる?」
と和やかにそう言った。
「いや、ここでいいよ。」
やっぱり翔は残念だった。
自分で言うのも何ですが紗良ちゃんすごく可愛いです。理想の女の子。およめさんにしたい。




