一日の終わり、帰り道
学生の身なら分かるかもしれない。
授業終わり、
普段なら友達、又は誰かしらと一緒に帰路につく。
でもその日は違う、
いつもの溜まり場に行っても誰もいない、
中の良い者たち、昼は一緒にいた。
でも帰りは別、
こんな時、例えばそれが、真冬の夕方、橙色の夕焼け、誰もいない公園、ブランコが風邪に吹かれてかすかに揺れる、
道に響く、エンジン音、
まるで時間が止まっているかのような、空間。
乾いた、どこか虚しい、冷たい空気
そんな世界をただ一人で歩く、虚しさ、
そんな経験はないだろうか、
何か、変化をもたらして欲しい、
この現実をだはして欲しい、
何か突拍子もない事が起きればいいのにと、
思う事はないだろうか。
人には一人の時間が必要だというけれど、
それは一日の終わりに作ればいいと思う。
私は一人で帰路につく、歩き出す、
でもやっぱり何か足りない、
だから私はまた歩き出す、反対の方向へ。
こんな事、あなたは体験した事はないだろうか。