1.3 ハプニングは突然に 後編
やっとできましたねぇ。
お楽しみあれ。
Chapter:Ⅰ ~ハプニングは突然に 後編~
~成田空港 第1ターミナル 出発便案内 午後十時過時点~
定刻:午後十時発
航空会社:ユナイテッド航空
便名:UA882
行き先:シカゴ(ORD)行
備考:キャンセル
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あれから数十分の時間が経ち、ゲートにも戻ったわけであるがその後の指示がまったくなくさらに数刻も過ぎた頃。
あれから一時間経っているわけであるが、特に何も進展がない。ただ、機内エンターテイメントが全面利用可能になったのでしょうがなく映画を見てるのであった。長距離フライトではよく二作品ほど映画を見るのだが、地上では原則利用できない。なので、少々、貴重な体験が出来ているわけであるがまったくうれしくない。
先ほど小耳に挟んだ事情によると、どうも管制塔が閉まるぎりぎりで離陸できる予定だったらしく、その節も管制塔に事前連絡していたそうだが、周辺住民との規定による運用時間帯協定の時間を過ぎていなかったのだが、管制官が連絡を受けておらず、早めに仕事を切り上げてしまったのが原因らしい。まぁ、連絡ミスが元々の原因ではあるが管制官が早退したのも重なった不運ともいえるのかもしれない。これが日系航空会社なら乗客が暴動を起こすかもしれないが、こういった事に比較的なれている米国航空会社の乗客となると特に何もない。不満はあるかもしれないが前提条件として機体が故障するのは普通という認識であり、これぐらいでは特に激怒ということはめったには起きない。また、出発遅延に関する補填金の支払いと宿泊施設の手配・振替便の手配などが日系航空会社より手慣れておりすぐに手配でき、対応もいいのが理由である。こういう所が日系航空会社の不具合がないのが当たり前主義と不具合があっても当たり前主義の根本的な違いなのかもしれない。
また、主観ではあるがフライト時間も米国系の方が多いことも多く、緊急事態発生時の対応も手慣れているのも安心出来る点なのかもしれない。
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あれから更にしばらく起ち、やっとアナウンスがあった。
『お待たせいたしました。準備が整いましたので順番にご案内申し上げます。』
どうやらやっとホテルが決まり、寝れるようである。今日はもう疲れすぎ、明日も同じ時間にフライトになるはずであるので早く寝たい気持ちいっぱいである。
その後、呼ばれたので飛行機を降り、指示の通りに国際線乗り継ぎ用手荷物検査場前ホールに行ったのだが、旅行代理店の担当者しかおらず、航空会社の担当者は到着ロビーにいるという話だった。仕方がないので入国審査場までそのまま進み、自動化ゲートへとすすむ。自動化ゲート使用者のため今回も待ちはなく、てきぱきと再入国手続きを終了した。今回は異例のため出国申請をマニュアルで解除するため有人対応となった。
今回は欠航や大幅遅延に伴い、翌日に振替られるため基本的に、預入荷物は返却されない。若干理不尽に思うかもしれないが、空港施設使用料や大人の事情があったりするのでしょうがないと思うしかないのであった。
そんなわけで、到着ロビーまで鞄一つで辿り着いたわけであるが、誰も職員らしい人物がいない。これでは、聞いていた話と違う。ただ、まだ誰も出てきだしていないので少々は待ってみるべきかと思い、しばし待ってみることにしてみるのであった。
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到着ロビーの一角にて発見したソファに座り、待っていると同じ境遇の人とも知り合い、しばしの間待つのであった。
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しばらくすると、やっと担当者らしき人物が回覧板のようなバインダーを持って到着ロビーに現れたので状況説明を求めたのだが、返答は少々予想外のものであった。
『えっ??確認して参りますのでしばらくお待ち下さい。』
そんなわけで、ホテルの手配がまったく行われていないことが判明し、さきほど知り合った6人ほどの人たちと共にさすがに今回は軽く激怒して、係員にクレームを出すのであった。
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それからまた、三十分ほどしたころ。ようやく空いているホテルが見つかり今夜の宿も決まり、案内されて、バスに乗ったわけだがぜんぜんホテルに着かない。かれこれ一時間近くバスに揺られているわけだがまだ着かない。そして、バスはなぜか首都高に入り、赤坂で降りるのであった。
そして、結局最終的に辿り着いたのは赤坂のホテルであり明日の出発が少々心配になるのであった。その夜はもう、荷物整理用に広めの部屋をもらい、ルームサービスしか空いていないので夕食をルームサービスを食べ、風呂に入ってメールチェックをしてさっさと眠るのであった。
ホテルチェックイン:深夜零時
就寝:深夜一時頃
本当に生産性のない、災難な一日であった。
結局今回は、ほぼ真実のストーリー。
ホテル代・飲食費(一部)は負担していただきました。
ただ、空港への送迎バスは時間確認忘れてて逃すのでありました。
次話より次章に入り、がらっと変わる予定。