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毒父に物資として戦地に送られた転生治癒師、無自覚チートで何でも癒しちゃいます  作者: 藤なごみ


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第六十七話 今日はクリスちゃんと共に治療です

 カンカン、カンカン。


「「えい、やあ!」」


 今日は一日予定が何もなかったが、クリスちゃんが朝から屋敷に遊びに来ていた。

 最初に庭で剣の手合わせを行っており、結構激しく打ち合っていた。

 というのも、僕もクリスちゃんも身体能力強化魔法を使っていたからだ。

 クリスちゃんは、魔法剣の他に魔法障壁と身体能力強化魔法が使えた。

 剣の基礎訓練が疎かにならないように、最初は魔法を使わないで手合わせしている。

 ちなみに、スラちゃんたちも小さな木剣を使ってお互いに手合わせしていた。


「うーん、やっぱり魔法を使うとケン君には全然敵わないよー!」


 休憩になると、芝生に座って汗を拭きながらクリスちゃんが文句を言ってきた。

 剣技になると、クリスちゃんの方が上なんだけどね。

 スラちゃんたちも、そうだよってフリフリと触手を振っていた。


「じゃあ、休憩したら勉強しようね。少しでもしないと、ケーラさんに怒られちゃうよ」

「うー、勉強は嫌いだよ……」


 クリスちゃんは頭は良いはずなんだけど、体を動かす方が好きだった。

 活発な性格なクリスちゃんらしいが、ここは我慢してもらいましょう。

 僕の側にいるハンナおばさんも、クリスちゃんのちょっと不貞腐れた態度に思わず苦笑いしていた。


 カキカキカキ。


「えっとね、これはこうだよ」

「うーん、えーっと……」


 勉強部屋に移動し、僕はクリスちゃんに勉強を教えていた。

 同年代の子がどれくらいの知識を持っているか分からないが、クリスちゃんは頭が良い方だと思った。

 理解力も優れているし、教えたことをどんどんと吸収していた。

 スラちゃんはというと、チビスライムたちに文字の書き方を教えていた。

 スラちゃんは僕と一緒に勉強することもあり、とても頭が良かった。

 クリスちゃんに勉強を教えることもでき、少なくとも初級官僚試験に合格できるだけの知識はあった。


「じゃあ、今日はここまでにしようね」

「はふう、疲れた……」


 二時間みっちりと勉強したのもあり、クリスちゃんは思わず机に突っ伏していた。

 チビスライムたちも、クリスちゃんと同様にかなり疲れたみたいだ。

 でも、この後は昼食が待っているので、クリスちゃんと一緒に食堂に移動した。


「モグモグ。ケン君、午後は治療に行くんだっけ?」

「ちょうど、クリスちゃんのお屋敷の隣にいる貴族家だよ」

「もしかしたら、あのおばあちゃんかな? とっても優しい人だよ」


 確か年配の女性を治療する依頼だったけど、クリスちゃんの知り合いだったんだ。

 昼食後にクリスちゃんをダイナー男爵に送ると、どうもケーラさんも知っている人だと判明した。

 クリスちゃん、ケーラさんも、僕と一緒に治療についてくることになった。


「あっ、やっぱりアンナおばあちゃんだったんだね」

「あら、クリスちゃんじゃない。治療に一緒についてきたのね」

「ケン君がアンナおばあちゃんの治療をするから、一緒についてきたんだよ」


 ダイナー男爵家の隣にあるベイカー男爵家の屋敷に向かい、直ぐに治療対象者の部屋に案内された。

 部屋にいたのは白髪の年配の女性で、ベッドに横になりながらクリスちゃんとにこやかに話をしていた。

 何はともあれ、おばあさんの治療をしないと。

 僕とスラちゃんは、直ぐに魔力を溜め始めた。


 シュイン、ぴかー!


「ふう、無事に治療は終わりました。ただ、加齢による関節の歪みは完治できませんでした」

「ふふ、自分の体の事は自分が一番分かっているわ。それに、とっても体は良くなったわ」


 おばあさんは、ニコリとしながら返事をした。

 回復魔法も完璧ではないし、加齢による体力低下も見受けられた。

 それでも、全身の悪いところは可能な限り治療した。


「おばちゃん、元気になって良かったね!」

「ええ、良かったわ。これで、王太子殿下の結婚式を見に行く事もできるわ」


 アーサー様の結婚式に参列する人はかなり多く、貴族の関係者も沢山参加する。

 僕は貴族当主だから大教会の中にも入るが、沿道に設けられたスペースでパレードを見学する人もいる。

 もちろん警備も厳重になるし、既に各地の駐屯地から応援の兵も来ていた。


「いーなー。ケン君は、披露宴にも参加するんだよね」

「貴族当主ってのもあるし、上級官僚にもなったからだって。警備の関係で、披露宴に参加する人も制限するらしいよ」

「クリスも、おめでとうって言いたかったなあ。今度会った時に言ってみよう」


 クリスちゃんはアーサー様とは殆ど面識はないが、メアリーさんとは仲良しだった。

 結婚式が終わって直ぐにメアリーさんと会う機会がありそうだし、きっと大丈夫だと思うよ。


「【蒼の治癒師】様は、とても優しい人なのね」

「ええ、クリスにもとても良くしてくれますし、兵や町の人からも尊敬を集めていますわ」


 おばあさんとケーラさんは、楽しそうに話をしているクリスちゃんと僕を見つめていた。

 その後も少しお話をして、おばあさんの部屋を出た。

 無事に治療を終えて、僕たちもホッとした。

 その後はケーラさんにダイナー男爵家に招待されて、少しお茶をしていた。

 最近は、ダイナー男爵家でもクリスちゃんは勉強を頑張っているという。

 きっと、もっともっとクリスちゃんも凄くなるはずだね。

読んでいただき、誠にありがとうございます

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