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【7月24日第一巻発売!】毒父に物資扱いで戦地に送られた転生治癒師、無自覚チートでなんでも癒しちゃいます  作者: 藤なごみ


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第二百八十三話 入園式と新入生への挨拶

 入園式に関係する職員と共に、僕とクリスも移動を始めた。

 アリアちゃん達も、仲良く手を繋いで僕達と一緒に歩いていた。

 そんなアリアちゃん達の側を、トラちゃんとユキちゃんがしっかりと守るぞと張り切りながら歩いていた。


「「「「「「おおー!」」」」」」


 ホールには新入生が集まりだしており、アリアちゃん達は思わず感嘆の声をあげた。

 全員お揃いの制服を身にまとっており、とてもカッコよく見える。

 やはり、制服というのは周囲にアピールする力が強い。

 きっと、この制服を見れば学園生だと直ぐに分かる時も近いだろう。

 アリアちゃん達は、新入生を眺めながら席に着いた。

 僕も、司会席に移動して今日話す内容を確認した。


「えーっと、式次第と順番もあっているし、問題は無いね……」


 僕は、司会用の資料を手に取りながら色々と確認をしていた。

 事前に確認していたとはいえ、もう一回確認する事はとても大事だ。


「はい、順に席について下さい。クラスごとに、座る場所が決まっていますよ」


 クリスは、新入生の誘導係だ。

 スラちゃん達も受付の手伝いをしているが、入園試験でスラちゃんやトラちゃんを見た事があるので新入生はほぼスルーだ。

 開会式の時間になる前に新入生は全員到着し、それぞれの席についた。


「こうして統一された制服を見ると、改めて学園が動き出したと実感する」


 アーサー様も、制服を着た学園生に目を細めていた。

 若者が学園の制服を着て学園に通うというステータスも、あと少ししたら定着するはずだ。

 では、時間になったので入園式を始めよう。


「それでは、王立学園第二期の入園式を開始します。開式の挨拶を……」


 僕の司会で入園式が始まり、新入生は姿勢を正した。

 新入生のとても真面目な姿に、イアン様とアーサー様も満足そうに頷いた。


「新入生の諸君、入園おめでとう。第一期生は年間を通しての授業ではなかったが、諸君ら第二期生より年間を通じての学習となる。普段の授業だけでなく、校外学習などを通じて大いに学んで欲しい」


 学園長のイアン様の話を聞き、新入生は改めて表情を引き締めた。

 テスト入園だった昨年の生徒は正式に第一期生と認定されていたが、学園としてはこの第二期生から本格的な授業を行うことになった。

 カリキュラムなども一年間の授業に合わせて修正し、教える内容も少し見直しが入った。

 僕とクリスも、教える内容の見直しを行っていた。


「第一期生の卒園式で父上である国王陛下は、学園を卒園したものが国の改革の中心的な存在となると語った。諸君ら第二期生についても同様だ。国の改革の中心に、第二期生の諸君がいる事を期待する」


 アーサー様も、新入生にかなり期待していた。

 行政改革の真っ最中だし、多くの優秀な人材を学園が排出できれば、それだけ改革の速度も上がる。

 僕も、できるだけ色々な事を教えようと思った。

 なお、アイちゃん達も名前を呼ばれて元気よく返事をした。

 イリスちゃんとスーザンちゃんも手を上げながら元気よく返事をし、新入生も職員もほっこりしながら王家の子ども達を見つめていた。


「では、最後に教職員の紹介です」


 今年からクラスが二つになるので、教職員も新たに数人採用した。

 全員いい人だし、勿論実力も申し分ない。

 クリスも挨拶をし、最後に僕が副学園長を兼任していると説明して教職員紹介は終了。


「以上をもちまして、入園式を終了します。新入生は、係の案内に従って各クラスに移動して下さい」


 こうして、入園式はトラブルもなく無事に終了した。

 新入生が次々と席を立つ中、アーサー様がアリアちゃん達にこういったのだ。


「アリア達は、王城に戻って勉強だ。今日は、ケン君のところの子ども達も王城で勉強しているからな」

「「「「「「えー!?」」」」」」


 アイちゃん達のブーイングは、笑顔のアーサー様には全く通用しなかった。

 こうして、王家のちびっ子達はアーサー様に手を繋がれてがっくりとしながら王城へと戻って行ったのだった。

 さて、僕は教室に向かわないと。

 僕がAクラスの担当で、ミッシェル先生も昨年に引き続き一緒に担当してくれる事になった。

 僕はたまに公務などで不在の時があるから、優秀なミッシェル先生が一緒だととても助かる。

 クリスとスラちゃんも僕と一緒について来て、共に教室に入った。


 ガララ。


「皆さん、席に着いて下さい」

「「「「「はい」」」」」


 ミッシェル先生の声で、クラスメイトと談笑してた新入生は一斉に席についた。

 入園式で座った順番に、新入生も座っている。


「担任のミッシェルです。これから一年間、よろしくお願いいたします」

「副担任のケン・アスターです。一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします」

「同じく、副担任のクリス・アスターです。主に剣技などを担当します。よろしくお願いします」


 僕達が新入生のまえで挨拶をすると、新入生から大きな拍手が起こった。

 そして、ミッシェル先生がこの後の予定を新入生に連絡をした。


「この後ですが、明日以降オリエンテーションなどを行います。また、学校医による健康診断も行われます。明後日よりケン先生とクリス先生は帝国へ出張となりますが、来週には戻ってくる予定です」


 おお、ミッシェル先生が僕とクリスが帝国に行くと周知をすると、新入生からどよめきが起こった。

 それだけ、王国から帝国へ行くのはとても大変なことだと思われているんだ。

 近い将来、王国と帝国を行き来するのが当たり前な社会になるように、僕ももっと頑張らないと。

 その後も新入生への説明は続き、今日は解散となった。

 明日は午前中学園に来て説明をして、それから帝国に行く準備をする予定だ。

 とはいっても、特別に用意する物はないけどね。

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