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【7月刊行予定】毒父に物資として戦地に送られた転生治癒師、無自覚チートで何でも癒しちゃいます  作者: 藤なごみ


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第二百五話 アイちゃん達の魔力適性確認です

 謁見の翌朝、僕達はいつもよりも早く起きて屋敷の庭に集まっていた。

 今日から、アイちゃんの魔法訓練が始まるからだ。

 僕やクリス達だけでなく、ケイトちゃんやリュウちゃんもワクワクしながら成り行きを見守っていた。


「魔法をキチンと使える為に、最初に魔力測定を行います。魔導具を使って、魔力適性を測るね」

「はい!」


 アイちゃんも、やる気満々で返事をした。

 それでは、早速僕の屋敷に支給された魔力測定魔導具を使いましょう。

 えーっと、こうしてあーしてっと。


「よし、準備が出来た。アイちゃん、このガラス玉みたいなものに手を置いてね」

「こう、かな?」


 ぴかー!


「わっ!?」


 アイちゃんがガラス玉みたいなものに手を置くと、黄色く光り輝いた。

 うん、良い結果が出た。


「アイちゃんは、聖魔法に適性があるね。この後キチンと訓練を積めば、回復魔法や浄化魔法が使えるようになるよ」

「私の魔法は、聖魔法……」


 アイちゃんは、自分の魔法適性にちょっと驚いていた。

 攻撃魔法を放ったから、もしかしたら他の属性かと思っていたのかもしれない。

 すると、やはりこの二人が手を挙げた。


「「はかりたーい!」」


 ケイトちゃんとリュウちゃんが元気よく手を挙げたが、どうしようかと迷ってしまった。

 すると、スラちゃんが僕にふりふりとしながら話しかけてきた。


 ふりふりふり。


「えっ、魔力適性を測っても大丈夫?」

「「わーい!」」


 どうやら、スラちゃんは確信があって魔力測定をしてもいいと言っているようだ。

 うーん、可能性が高いのは二人とも魔力適性がないという事かな。

 何にせよ、魔力を測ってみよう。

 すると、驚きの結果が待っていた。


 ぴかー!


「えっ、二人とも回復魔法に適性があるんだ!」

「「おおー!」」


 もしかしたら、スラちゃんは攻撃魔法を放てないから危なくないと思ったのかも知れない。

 でも、魔力暴発の危険性もあるから、当面は魔法訓練に励みましょう。


「当分は、チビスライム達と一緒に魔力循環をしようね。自分の体の中にある魔力を扱えないと、ボーンって爆発しちゃうよ」

「「「ええー!」」」


 ちょっとオーバーリアクション気味に説明すると、ちびっ子三人はかなり驚いていた。

 とはいえ、僕は魔力暴走からの爆発を見ているので、本当に気をつけないとって思っていた。

 魔力暴走ではないけど、リンゴちゃんにお得意の火魔法と水魔法を組み合わせた水蒸気爆発を起こしてもらおう。


「こうならないように、頑張ろうね」


 シュイン、ボーン!


「「「わっ!?」」」


 目の前で起きた水蒸気爆発に、三人はもの凄くびっくりしている。

 でも、良い警告になったのは確かなので、魔力爆発を起こさないように頑張りましょう。


「じゃあ、最初に僕とクリスで魔力循環のお手本を見せるね」

「「「わあー!」」」


 僕とクリス、ついでにスラちゃんが魔力循環を始めると、三人は感嘆の声をあげた。

 魔法の残滓で体がキラキラするので、とても綺麗に見えるよね。


「じゃあ、最初はチビスライムがみんなの体に魔力を流すよ。今週は、この訓練を行いましょう」


 アイちゃんにはレモンちゃん、ケイトちゃんにはリンゴちゃん、リュウちゃんにはカレーちゃんがついて、それぞれチビスライムが魔力を流し始めた。


 シュイン。


「「「わあ!」」」


 チビスライムが流す魔力の感覚に、三人は少し驚いていた。

 初めての感覚だから、こればかりは仕方ない。

 一分ほど魔力を流して、今日の訓練は終了だ。


「みんなの進捗状況で、訓練も徐々に追加するよ。頑張って、凄い魔法使いを目指そうね」

「「「はーい!」」」


 三人の良い返事に、僕達もとても安心した。

 その後、僕達のいつもの魔法訓練を見せると、三人はワクワクしながら見ていた。

 もう少ししたら、三人は剣の訓練もしないとって思ったのだった。


「そうか、優秀な治癒師が増えるのはとてもありがたい事だ。今のうちから訓練を重ねれば、魔法使いとして大成するだろう」


 今日の仕事時に三人の魔力適性などを伝えると、陛下だけでなく他の人も満足そうに頷いていた。

 国としても、優秀な人材を早めに確保したいのだろう。


「三人には、定期的に孫と娘と勉強させるようにしよう。昨日も、頑張って勉強をしていたみたいだ」


 そういえば、昨日みんなで頑張って勉強していたっけ。

 ちびっ子達も、勉強に負けるなと妙な団結をしていた気がした。

 うん、この勉強の話はほぼ強制だろう。

 なお、僕の屋敷でも午前中は勉強部屋で勉強する事になっている。

 午後は、お昼寝をして思いっきり遊ぶようにしていた。


「しかし、子どもたちが三人に魔力適性があると知ると、絶対に羨ましがるだろうな」


 アーサー様の苦笑の意味は、僕にも分かった。

 というのも、王家のちびっ子とジョセフちゃんに魔力適性がなかったからだ。

 ルートちゃんも魔力適性がないので、絶対に羨ましいと思うだろう。

 とはいえ、ちびっ子達は仲良しだから喧嘩する事はないだろう。

 すると、アーサー様からこんな話をされた。


「ケン君、明日学園の校舎になる予定の屋敷に視察に行く。ケン君もついてくるように」


 おお、遂に本格的に学園の件が動き出すんだ。

 どんな校舎になるのか、僕もとても興味があった。

 クリスなども見学に参加するそうなので、今からとても楽しみだ。

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