深夜のドライブ

眠れない夜、ナズナはひとり車を走らせる。
どこへ向かうでもなく、ただ静寂に身を預けるように。
そんな深夜、ふと耳に入ったのは、誰とも知れぬ声のラジオだった。
何も起きない夜。けれど、その“すれ違い”が、心に小さな灯をともす──。
夜と、孤独と、少しの救いを描く、静かなドライブの物語。