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僕の友達  作者: なんゆ
3/4

夏休み前の思い

前回莉音(めっちゃ可愛い)と出会い慶悟に変化が?

そして夏休み前といえば…皆様は何を思い浮かべるでしょうか?

私は補習等が怖かったです。

まさか!慶悟、莉音と共に補習?まさかの赤点?

夏休みに無事入れるのか?

莉音と出会いそれなりに時間が経過し今日は終業式だ。

明日から待ちに待った夏休み。

とはいえやる事はたいして変わらない。

宿題を終わらせたら、読みたい本を読み漁るただそれだけだ。

うんうん、まさに優等生そのものだ。

成績も悪くもなく今回の期末も30位以内だ。

いつも通り図書室に来て下校時間ギリギリまで本を読む。

やはりこの時間が1番落ち着き、楽しい時間だ。

そんな僕のオアシスにノイズが入る。

向かいの机で莉音がうーん…あぁ…と唸っている。

多分故郷の同胞と連絡を取っているのだろう。

こういう時は無視が1番だ。

莉音が何か目で訴えて来ている。

莉音の前には補習のプリントが散らばっている。

なんとなく予想はつく。勉強だ。

そう高梨莉音は文学少女の割に勉強ができないのである。

ここは僕自身の偏見がある。

先に謝っておこう。ごめんなさい。

それはさておき、ここで無視を続けても良いが、流石にそれは可哀想だと思う。

莉音は夏休みに友達と遊んだりするだろう。

なのに補修で休みなのに学校に来るのは想像するだけでゾッとする。

今読んでいる本は家に帰っても読める。

僕は気がついたら莉音に声を掛けていた。

「あの…ここ…X=5…」

莉音がハッと僕の方を見た。

恥ずかしいからあまり見ないで欲しい。

すごくキラキラしている。

オヤツを待つまでいる子犬の様だ。

不覚にも可愛いと思ってしまった。

莉音は待ってました!

と言わんばかりにここは?と次の問題を指をさす。

「ここは…この公式を使うと解けるよ

 問5まではこれで解けるはず」

僕は不思議と嫌ではなかった。

自分でも驚いている程だ。

まさか他人に勉強を教える時が来るなんて。

僕も変わってしまったのだろうか。

人は変われる生き物なのかなって思う。

まぁ事実人の細胞は約37兆億個あり、2ヶ月〜7年でほとんどが入れ替わると言われている。

こうやって考えると変わらない方が難しいのかもしれない。

って僕は何を言っているんだと心の中で1人ツッコミをしていると。

「ねぇー慶悟?慶悟ってば!話聞いてる?」

莉音が問題を解けたのかプリントを僕に見せて来る。

うんうん…想像通りだ。全問不正解だ。

まぁ単純な計算ミスだ。

莉音はなんでも急いでやろうとする節がある。

もう少し落ち着いてやれば絶対に赤点は取らないと思う。

大事な事なのでもう一度言います…

絶対に赤点は取らない!

まぁ高得点は取れると言うとすぐに調子に乗るので何も言いません。

「あの…もう少し落ち着いてやれば計算ミスはなくなると思うよ」

莉音相手だと自然と言葉が出る。

なぜだか分からないけど不思議と莉音と会話したいと思う。

「だから…もう少し落ち着いて頑張ろう?」

人の応援なんていつぶりだろうか、昔は良く応援をしていた様な気がする。

だけど応援するだけ無駄な事もある…

期待をさせるだけさせて、結果が出なかった時が辛い…


(慶悟が頑張れって言ったじゃん!

 俺は頑張ってきたのに…

 もう期待させないで…出てって…)


昔の事を思い出してしまった。

この出来事があってから僕は人と関わりたく無いと思った。

【頑張れ】は応援する言葉だけじゃない…

時に人を苦しめる言葉だ…

また考えてしまう、このままではいけないと分かっているのに…

やっぱり前に進めない。怖いから。

そんな気持ちがグルグルと回っていると急に息苦しくなり呼吸が荒くなる。

(あ、やっぱり僕は弱い人間だなぁ…)

自分が本当に嫌になる。全てを投げ出したくなる。

(こういう時に誰か支えてくれる人がいれば…)

「慶悟!慶悟!ちょっと!大丈夫!?

 しっかりして!えっとこういう時は…

 117番?118番?」

うーん…惜しい!正解は119番だ

ちなみに117番は天気予報、118番は海上保安庁だ。

流石莉音だ。でもありがたい、こうして心配してくれるなんて。

「ありがとう、大丈夫だよ」

スッと言葉が出た。

自分でも驚くくらいに自然に出た。

莉音がポカンと口を開けている。

僕がありがとうって言ったからか?

そんなに僕は感謝を伝える事ができない人間だと思われているのか?

少しムッとしたが心配してくれているのには変わりはない。

莉音が目をキラキラ輝かせて言ってくる。

尻尾を振る子犬の様に…

「慶悟!私決めた!」

何やら自分に言い聞かせて1人でに頷いている。

またよく分からないことを考えているんのだろうとハッキリとわかる。まぁただの勘なんだが…

莉音が思いっきり自分の両頬をパチン!と叩いて大きな声で「よし!」って言った。


やはり僕は莉音の事が分からない…

分かりたくないのかもしれない…

理解したら情が湧きまた離れていく…

だけど僕は【・・・・・・】とまた思ってしまう。


莉音が顔を赤くして言った。

赤くなっているのは頬を叩いたからかもしれないが…耳まで赤くなっている。

「慶悟!私と!付き合って!」

私実は学生時代部活動に勤しんでおり、勉強を疎かにしていた時期があったりなかったり…笑

赤点を取ったら遠征の途中で帰ってもらうからなと当日顧問に言われ、取るわけないやん!って思っていた矢先に終業式に赤点補習を告げられました…

こうなると顧問の先生は激怒、いや激昂してましたね。(同級生先輩含めて5人、内レギュラー3人)

私も一応レギュラーでしたので本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたよ。

3泊4日の東京遠征…補習組は1泊して2日目の昼には地元へ戻り勉強して補習を受けました。

めっちゃ大変でした(๑╹ω╹๑ )

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