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今、話すことは何もありません

佳子の家は粉浜駅からすぐのところにある。

駅降りて数歩のところのマンションに住んでいる。

南海電車が粉浜駅に着いた。

佳子はゆっくり家に向かって歩く。

エレベーターで5階まで行き、

チャイムを押さずにドアを開ける。

「ヒロシに肉まん買ってきたったで」

と言うと何か様子がおかしい。

足下をよく見るとすごい靴の数。

「帰って来ましたわ」

と母の声がする。

「どうしたん」

とリビングのドアを開けると数人の人とカメラが。

「え、何これ」

驚く佳子。

その前に肉だんごを冷蔵庫に入れないとと冷蔵庫を見ると声をかけられた。

「井上佳子さん、あの球はプロ野球でも特別なレベルです。どこの球団希望ですか。それともアメリカに行かれるのですか」

マイクを顔面に向けられた。

それより私はアニメイトに行きたかったのに。リオンとカムイのポスター買いたかったのに。

それを無駄にして許せない。

「今、話すことは何もありません」

これはリオンとカムイに出てきた名台詞だ。

やった言っちゃた。と思ったら

「話が止められてるんですね。やっぱりいろんな問題が」

取材陣が母親と何かを話して帰って行った。

「あ、お母ちゃん、豚まん。ヒロシは2個いるやろ」

「うん」

とヒロシが答える。

「私、お風呂入ってアニメ見て寝るわ。今日何か疲れた」

今日はアニメ、先輩のミチコさんはまいらない、だ。

毎週楽しみにしている。

ボーッとベッドで横になっているとアニメ友達のミホからメールが来た。

「だいじょうび」

と書かれている。

大丈夫だよ。何もないぜよ。と書いて返した。

その夜はそのまま寝床についた。


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