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王様「バカには見えない服?」  作者: 黒墨須藤
7/7

マイノリティやコンプライアンスに配慮する王様

むかしむかし、あるところに一人の王様がおりました。


「なあ、大臣」

「はい、王様」

「昨今は女らしさとか男らしさとかはダメらしいな」

「そうみたいですね」


「ワシも解呪出来たことだし、王様らしい服を作りたいのだが」

「ダメです」

「なんで?」

「ロイヤルハラスメントになります」

「ロイヤルハラスメント!?」


「王様らしい服にすると、民衆が騒ぎます」

「いや裸の方が騒ぐのでは?」

「問題ありません」


結局裸でパレードをすることになった王様。

民衆は事前に賢い者は見える服と言われていたので、誰も何も言いません。


しかしそんな中、一人の子供が声を上げました。

「王様は裸だ!裸の王様だ!」

すると民衆は慌てて子供の口を塞ぎました。

「何を言っているんだ!ちゃんとマイノリティに配慮しているだろう!」

「そうだ!子供にはわからないんだ!」


「どうして!?おかしいでしょ!?」

「おかしい?みんなおかしくないって言っているじゃないか!おかしいのはお前だ!」

「そうだ!この差別主義者め!」


「王様、バカには見えない服はどうでしたか?」

「思ったより民衆がバカだとわかったよ……」


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