表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境伯令嬢の私に、君のためなら死ねると言った魔法騎士様は婚約破棄をしたいそうです  作者: 茜カナコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/80

42.提案

「シェリー様、お口に合うとよろしいのですが」

 応接室で、アシュトンはシェリーに紅茶をすすめた。

「いただきます」

 シェリーは一口紅茶を飲み、微笑んだ。

「おいしいです」

「良かった。お菓子もどうぞ」


 テーブルの上には、クッキーやスコーン、マドレーヌやチーズケーキが並んでいた。

「こんなに食べ切れませんわ」

 シェリーが笑うと、アシュトンは顔を赤くして微笑んだ。

「シェリー様のお好みがわからなかったので……私の好きなものを並べてしまいました。お好きなものがあれば嬉しいのですが」


「どれも好きですわ。特にチーズケーキは私の大好物です」

「よかった。私も好きです」

 柔らかな笑顔でシェリーを見つめながら、アシュトンが言った。

 シェリーの顔がポッと赤くなる。


「あ、あの? 私、なにか変なことを言いましたか?」

 アシュトンが焦ったような顔でシェリーに聞いた。

「いいえ、ではチーズケーキからいただきます」

 シェリーは執事が取り分けたチーズケーキを受け取ると、小さくフォークで切り、口に運んだ。


「なめらかで、おいしいですわ」

「うちの料理人の作るチーズケーキは、ちょっと自慢なんですよ」

 アシュトンが胸を張って得意そうに言った。シェリーはアシュトンのしぐさが可愛らしく思えて、ふふっと笑った。


「ところで、ジルとメイリーンの結婚式の招待状は届きましたか?」

「ええ」

 シェリーは苦笑しながら、アシュトンに答えた。

「そうですか……」

 アシュトンは何と言っていいか分からないと言う表情でシェリーを見てから、紅茶を一口飲んだ。


「アシュトン様、よろしかったらですが……」

「はい?」

「メイリーン様へのお返事に、私とアシュトン様がカップルとして結婚式に参加するとお返事してもよろしいでしょうか?」

「!?」

 アシュトンはむせそうになりながらも、口の中の紅茶を飲み込み、じっとシェリーを見つめた。


「……メイリーン様とジル様に、余計な心配をおかけしたくありませんから……」

「シェリー様がよろしければ……分かりました」

アシュトンは覚悟を決めた顔で言った。

「それでは、急いでホワイト家にご挨拶しなければいけませんね」

「よろしくお願いいたします」


アシュトンは緊張した面持ちで、静かに頷いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ