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辺境伯令嬢の私に、君のためなら死ねると言った魔法騎士様は婚約破棄をしたいそうです  作者: 茜カナコ


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22/80

22、宴の後で

 パーティーから帰宅したシェリーは、自室で物思いにふけっていた。

「私も、ジル様のように戦えたらアルバートに好き勝手言わせないのに……」

 シェリーはふと、料理を取って戻ったときのジルの表情を思い出した。

「そういえば、ジル様はあのとき笑っていたけど、とても厳しい目をしていたわね」

 アルバートの姿が見えなくなっていたことも少し気になった。


「まあ、考えていても仕方ないですね」

 シェリーは気分を変えようと、窓を開けた。

 窓から外を見る。

 もう真っ暗でいくつもの星が輝いていた。

「あら、雲の無い綺麗な月夜だったのね」


 シェリーはこっそり中庭に出て、外の空気をあじわいながら空を見上げた。

「そういえば、ジル様は博識と聞いたことがあるわ。この空に輝く星座にも詳しいのかしら……?」

 呟いた後で、シェリーはハッとした。

「……ジル様なんて、興味無かったはずなのに……」

 気付けば、今一番近くで笑っていることが多いのはジルだった。


「……よりにもよって、あのジル様に……? そんなことありえない!」

 シェリーは一人で首を横に振った。

「きっと、戦いとパーティーの余韻に酔っているのね……。もう部屋に帰りましょう」

 自分に言い聞かせるように、シェリーはそっと呟き部屋に戻った。


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