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突然あらわれた化け物と、いきなり変わった世界で生きていくという感じの話  作者: よぎそーと


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4/5

4回目 危険と共にあらわれた強化手段

「────!」

 無言の気合いを入れる。

 手にした刀で斬りつける。

 直前まで迫っていた敵は、その一撃を受けて倒れていく。



 人間が変化した化け物。

 それらから身を守るために戦う日々。

 それがもう当たり前になっていた。



 何せ化け物になった人間は多い。

 人間の姿を保ってる者の方が少ない。

 その為、周りは敵だらけ。

 油断してるとすぐに死体になってしまう。



 そうなりたくなければ、やる事は一つ。

 襲ってくる前に倒してしまう。

 それ以外に方法はない。



 そうして倒せば、死体は霧状になって消えていく。

 残るのは玉と言われる物のみ。

 そして、玉が今は貴重な物資となっている。



 玉からは不思議な力がこもってる。

 手にしてるだけでその力を使う事が出来る。

 それは、玉を手にした者達の中でだんだんと知られていく事になる。



 手にしていれば空腹や疲労になる事がない。

 持って動いたり考えたりすれば、いつも以上の成果が出せる。

 ただし、やり続けると玉の力がなくなる。

 どうも消耗品らしく、一度使い切るともう復活しない。

 玉は砂のように小さく砕け、そして霧のように消えていく。



 それが分かるようになって、人は玉を求めるようにもなった。

 入手手段はただ一つ。

 化け物を倒すこと。

 それによってしか手に入らない。



 なので、一部のものは玉を手に入れるために戦いに赴いていく。

 命がけの危険な行為だ。

 だが、得られるものは大きい。

 対価を支払わねば相応のものを手に入れる事は無い。

 人は危険と、場合によっては己の命を賭けて勝負に出ていった。



 その賭けに勝った者が今、玉を手に入れていく。

 それによってより効率的に、より安全に狩りが出来るようになる。



 今も手にした玉を使って次の化け物を目指していく。

 玉から流れ混んでくる力がそれを可能としてくれる。



 今、感覚が強化されている。

 一時的だが、レーダーや探知機のように感覚が働いている。

 それらが化け物の居所を特定していく。



 それから体の能力をあげてそこへと向かう。

 これも瞬間的にだが、自動車の法定速度を軽く越える速度を出せる。



 そして見つけた化け物。

 身体能力の強化をそのままに。

 玉の力を手にした得物にも伝えていく。

 玉の力でおおわねば、強化した身体能力に武器が耐えれないのだ。

 それが鍛えた日本刀であったとしても。



 そんな力で次の化け物を倒し、新たな玉を得ていく。

 これを繰り返して、玉を増やしていく。

 そうすれば、何かあった場合の備えになる。

 危険があふれるようになったこんな世界では、こうして事前の準備が欠かせない。



 その準備を更に増強するために、次の化け物を求めていく。

 危険に備えるために、危険に突っ込んでいく。

 矛盾するが、今はこうするしか対処方法がない。



 それは化け物が駆逐されるまで続くのだろう。

 それがいつ終わるのかは、誰にも分からない。

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