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短編

なにぬねの

作者: 小鳥遊 悠治

 あー、太陽の光って、無駄に眩しいなー。

 私は昔から太陽が嫌いでした。

 いつからかは分かりませんが、とにかく嫌いでした。え? それはあなたがネガティブな人だから?

 うーん、まあ、友達と遊ぶよりアリの巣を見てる方が楽しいと思っていた頃もありましたからねー。

 それはそうかもしれません。

 けれど、やっぱり太陽は嫌いです。

 私のことを見張っていて、なおかつ心を縛っている鎖や南京錠を焼き尽くそうとするかのように思えてくるので……。

 え? どうしてそんな心になってしまったのかって? それは生きていくためです。

 なるべく自分を出さない方が生きやすい……。

 逃げだと思いますか?

 けど、そのおかげで今まで生きてこられました。

 いつしか自分の感情が分からなくなってしまいましたが……。

 え? それじゃあ、小説なんて書けない?

 うーん、まあ、それが書けるんですよねー。

 誰かの真似をするのが好きだから……。

 一人称や人を呼ぶ時の言い方などを把握すれば、真似できます。

 まあ、そんな風に誰かの真似をしてきたせいで、自分がどんな人間なのかよく分からなくなってしまったのですが……。

 おっと、そろそろ時間ですね。では、さようなら。

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