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冒険者登録と戦闘試験


大勢の人達が行き交う通り、活気のある店主の呼び声、度々見掛ける剣や盾などを持った冒険者達。まだ成人して間もない彼らにはとても魅了的なものばかりだった。


「すげぇぇ!!ここが冒険者の街か!!ここで俺達も今日から冒険者か、楽しみだなぁ。」

「はいはい、興奮するのはわかりますが周りの迷惑のなっていますから行きますよ。」


そう言ってレオンに引っ張られながら連れて行かれるアレン。こうゆう所では意外と冷静で年長者らしいジークハルトにアレンは腹が立った。


「じゃあ、まずはどこn「冒険者組合!!」でしょうねぇ....」

「早く行って、冒険者登録しようぜ!!」

「ほら早く行こうぜぇ!!ここから俺達の冒険が始まるんだ!!」

「ジ、ジーク君落ち着いて.....」

「まあいいじゃない、私も楽しみだわ。」


そう言って、一行は人に聞きながらギルドへ向かった。



▷▶︎▷



人に聞きながら辿り着いたのは、この都市でも特に大きい建物だった。ここでの冒険者カードを発行し、冒険者となるのだ。一行は早速入っていき、列に並んだ。


「ようこそ、迷宮都市ドローム総合ギルドへ。ご要件はなんでしょう??」

「俺達は冒険者になりに来た。」

「承りました。それでは別館の冒険者組合へお行きください。」


俺達は、案内された場所へ向かった。


「こんにちは、冒険者組合へようこそ!!どのようなご要件でしょうか??」

「俺達は冒険者になりに来たんだか....」

「分かりました。それでは、身分証明のギルドカードを提出していただけませんか??」

「分かった。」


そう言って、アレンが代表して5人のギルドカードを出した。


ーーーギルドカードとは、ギルドで作られる身分証明証の役割を持つもの。各都市のギルドでその情報は共有されており、他の都市で作ったものでも使えるものだ。ーーー


「ありがとうございます。それでは、冒険者登録させていただきます。しばらく脇でお待ちください。」



▷▶︎▷



「そうだ、名前どうするよ、俺達のチームの名前。」


待っている間、アレンはそう切り出した。


「そういえば、考えていませんでしたね....」

「そうねぇ、何がいいかしら...ミーシャも何かない??」

「そ、そうだねぇ......」


皆が真剣に考え込む。チーム名は第一印象にも繋がる、とても大事なものだ。しばらくすると、サクラが口を開く。


「レイト・ブルーマーズ、なんてどうかしら....」

「それは、どんな意味なんだ??」

「私の故郷にはことわざってものがあるみたいで、お母さんに教えて貰った言葉なの。大器晩成(レイト・ブルーマー)、最初は目立っていなくても、徐々に実力をつけていって後に大成する、という事よ。」

「なるほど.....よし、それで行くか!!」


そう話していると、受付の女性に呼ばれた。



▷▶︎▷



「冒険者登録、完了致しました!!戦闘試験を受け合格することで、討伐系依頼や迷宮探索することが出来ますが、すぐに致しますか??」

「えっと、じゃあお願いする。」

「かしこまりました!!それでは併設されている修練場へお行きください!!」


そうして、俺達は修練場に行った。



▷▶︎▷



「よーしお前達だな、俺はガラン、今は引退したがBランク冒険者をしていた試験官だ。前衛希望の奴は俺の元に来い。それ以外はあっちの試験官の所に行け。」


修練場につくと、筋骨隆々の大男がいた。どうやらこの男が試験管のようだ。アレンとジークハルトはその男の元に行き、レオン達は奥にいる試験管の元に行った。


「よし、お前達だな。希望の武器はあるか??」

「俺は剣です。直剣をお願いします。」

「俺は槍だな。普通より長いやつがいいんだが、あるか??」

「よし分かった、これらを使え。」


アレンはいつもとあまり変わらない木剣を、ジークハルトはいつも自分が使っている木槍よりも少し短めの木槍を受け取った。


「どっちから行く??」

「.....よし、俺から行く。」


どうやらアレンから試験を受けるようだ。ガランに挑戦的な笑みを向ける。


「お前からだな。どっからでも打って来い!!流石に剣技は使わないでやる。」

「じゃあお言葉に甘えて....」


そう言って木剣を構えるアレン。しかしそれに対して構えをしないガラン。アレンは舐められているのかと思ったが、初心者とベテランだ、舐めていても絶大な実力差があるのだから仕方が無いだろう。


(いや、相手はベテランだ、舐められても仕方ない。でも、その油断を狙って絶対に一撃を入れやる....!!)


しばらく互いに静寂が流れる。アレンはどうにかガランの隙を見つけようとするが....


「アレーン、やっちまええ!!」

「っ!!!」


そのジークハルトの一言が静寂を破り、アレンが一気に加速した。周りの景色を置き去りにしてガランとの距離を詰める。


「おっ!?」

「シッ!!」


ガランに真っ直ぐトップスピードで突撃したアレン。しかし、真正面から来るアレンの一撃を受け止めることは容易かった。だが.....


「何っ!?」



▷▶︎▷



このアレンという小僧は、生意気にも俺には一撃を入れてやろうと思っている顔だった。対峙して睨み合っていると木槍を持った小僧の一言でこっちに真っ直ぐ突っ込んで来た。その加速はなかなかに速いもので少し反応が遅れたが、正面から来る一撃を受け止めることは簡単だと思ったが.....


「何っ!?」


俺の木剣とぶつかる直前に手首のスナップで木剣上で滑らせたんだ。これによりアレンは俺の横を素通りし、これには意表を突かれた。


「ハァ!!」


どうやら方向回転も速かったらしく、直ぐに背に一撃を打ち込んできた。しかし、それには気配を読んで後ろを見ずに防いで、方向回転しながら斬撃を打ち込む。


「ぐぅ....!!」

「おっ、今のを防いだのか!!」


俺の斬撃を受け止めたのか、数メートル先で剣を受け止めた体制で居る。しかし、手が痺れたのか動けないでいた。



▷▶︎▷



(これが元ベテラン冒険者の力か....めちゃくちゃ重てぇ!

自分が思い付いたガランの意表を突く攻撃。倒せないまでも、一撃は入れられると思っていたから、完全に防がれるのは驚いた。しかも直ぐに反撃した一撃はとてつもなく重かった。


(くそっ、今ので完全に油断が無くなったぞ....)


「よぉし、今度はこっちから攻めるぞー。」


そう言ってガランが迫ってくる。ジークハルト以上に大きな体が近付いてくるのは威圧感があり、尻込みしてしまう。


(いや駄目だ。弱気になったら勝てるものも勝てなくなる!!)


ガランの直剣が、様々な方向から打ち込まれる。その一撃一撃が鉛のように重たく、何とか逸らすが体の芯に一撃が伝わっていく。隙を見てバックステップで避けて距離を作って、ガランよりを小さな身体を活かして動き回りながらヒット&アウェイで攻めていく。


「はぁ、はぁ、はぁ.....」

「おいおい、体作りがなってないんじゃないのか??」

「う、うるせぇ!!」


いつもやっているジークハルトとの模擬戦は、2人の技量が近いから一進一退の攻防が出来ていた。しかし、ガランという元ベテラン冒険者にはこの様な戦法しかできず、体力が減っていく。


「これぐらいでいいだろう。試験は合格だ。」

「はぁ、はぁ、はぁ.....やったぁぁ!!」

「やったじゃねぇか、アレン!!」


思わず背中から倒れて、大の字になって喜ぶアレンとアレンに駆け寄るジークハルト。そんな2人を見ながらガランは....


(まさかここまでやるとはな.....成長が楽しみな小僧だ....)


こうして、ジークハルトの試験も終え、他の場所で試験をしていたレオンやサクラ達とも合流し、無事に冒険者登録も終わった。

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