再会
商店街の大通りで商店街特有のにぎわい方とは違う場所があった。
「あの親子、1時間ぐらい、ずっと叱られてるんだけど大丈夫かな…」
「やめときなさいあの子マジで怒ってるから言ったらお前まで怒られるわよ。」
「ほら、クロノとうる人の邪魔になるから早く退こう。」
「うん。さて、母さん説明してもらおうかな。」
「だめだ、全然聞いてない。え~と。クロノ。」
「何、母さん。」
「怒り方が父さんに似てきたわね。やっぱり血筋なのね。」
「うん。僕は何でここにいるのって聞いているのだけど。」
クロを怒らせないように気を付けよう。そう、シロナは心に誓った。
「どうしたの。コウハ。」
「キリノちゃ~ん。クロノを何とかして~」
「へっ。あぁ君がクロノか。」
「あっ、お母さん。」
「シロナのお母さん?…あぁ、確か母さんと写真に一緒に写ってた人か。
初めまして、クロノといいます。」
「初めまして、別にキリノさんでいいわよ。」
「わかりました。キリノさん、母さんがご迷惑をかけなかったですか?」
「えぇ、別に夜中に宮殿まで来られたことなんて気にしてないわよ。」
「また、母さんは迷惑かけて。」
「だが、シロナに稽古をつけてくれてくれているのでな、
報酬で住んでいるということになっているさ。」
「あぁ、そう言えば母さんも武器が鎌だからな。あっ、俺はこっちですので。またなシロナ。」
「クロ。」
「何、シロナ。」
「私の護衛になって。」
「そう言えば、まだシロナにはつけていなかったな。
まっ、いいだろう。シロナより強いらしいからな。じゃあ、宮殿に住めるぞ。」
「ちょっと~私の時は、すごい嫌そうな顔したのに何で息子はあっさりOKなの。」
「まぁ、シロナの護衛らしいからな。別にいいだろう。シロナもいいんだろう。
おっと、もう着いたな。」
気が付くと、王族が住んでいる宮殿に着いた。
「クロ今から稽古するのだけど見る?」
「じゃあ、早速だけど見せてもらうことにするよ。」
あれから大体1時間くらいたったのだろうか。
「母さん、やりすぎじゃない。」
「そうじゃないと修行にならないでしょ。」
「じゃあ、俺も修行をつけて貰おうかな。」
「それもいいわね。」
「おいおい、久しぶりに会ったんだからゆっくりすればいいのに。」
そう言うと、シロナの母親のキリノさんが出てきた。
「キリノちゃん、審判頼める?」
「話を聞かないところは、そっくりだな。まぁ、良いだろう。
クロノ君の実力もみたいしな。シロナもちゃんと見ときなさい。」
「わかってる。」
「では、始め。」