実戦②
「えーと、なんで俺なんですか?」
「それは、あなたと会った時に変な感じがしたから。あと、シロナでいいわ。」
シロナもそうだったのか?シロナと戦えば何かわかるかもしれないな…
「よし、やろう。」
その時、シロナが少し笑った気がした。
「おい、ロイ次の試合始まるぞ。」
「おっ、次はだれとだれがやるのかな~。へっ?」
クロノVSシロナ
「クロ、武器は?」
「持ってるよ。」
「そう。」
「では、試合・・・始め!!」
「顕現、デスサイズ。」
そう言うと、シロナ足元から大きな鎌があらわれてシロナはそれをいともたやすく持ち上げた。
「これが、月の女神の宝具よ。」
鎌使う人と戦うのは久しぶりだな。さて、俺も戦闘態勢になるか。
「顕現、無月」
そう言うと、全体が黒色で覆われた刀がクロノの足元から出てきた。
「クロも、宝具持ち。本気で倒しに行くわ。」
「望むところ。」
「デスソーン。」
すると、黒色のオーラをまとった茨のようなものがクロノに襲い掛かっていった。
「第五の型桜吹雪」
クロノに、襲い掛かっていたはずの茨は一瞬の間にばらばらになっていた。
「っ」
「すげー、あいつ何もんだよ。」
「次は、こっちから行かせてもらうよ。ウィンド。」
すると、クロノを中心に風が吹き始めた。そして、クロノが早すぎてシロナの目が慣れないうちに勝負はついた。
授業が終わり帰り道はシロナに案内してもらいながら帰ることになった。
「シロナ大丈夫か。」
「クロも大丈夫?私今日初めて負けたから。皆にいっぱい聞かれたんじゃないの?」
「まぁな。そう言えばシロナもすごい強かったぞ。誰かに教えて貰ってるのか?」
「うん。2年前くらい前から魔法から体術まで教えて貰ってるよ」
なんかひっかかるんだよなぁ?
「あっ。クロあの人よ。」
なんとなくでシロナのさした方向をみると、いなくなったはずの母さんがいた。
「クロ?」
「なぁ~にしてるのかな~母さん」
「あ~ちょぉと買い物を、ん… 母さん?そぉーと、クロ!えっ!何でここに。おっおきくなったねー
じゃ!」
「じゃで逃げられると思った?」
その後息子に説教を1時間ほど受けることとなった
シロナがその時クロノの顔を見ると言葉は明るいのに目が全然笑っていなかったという。