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異世界3姉妹の日常と冒険物語  作者: 作 き・そ・あ / 絵 まよままん
第2章 黄昏の悪魔
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5-0 プロローグ

「おねーちゃぁん!!つまんないんだけどー!!」

 食堂で伏せりながら文句を言っている我が家の次女。そららがいた。

 邪竜王との戦いから約1ヵ月。私たちは前領主、エルドロール伯爵からまともな業務の引き継ぎもないまま、慣れない領主としての仕事を行っていた。

 これが意外とまた、つまらないし肩がこるもので・・・。

「ねぇね、食べた後にすぐゴロゴロすると牛になる」

 向かいの席でいつもながらに両手にパンを持って口いっぱいに頬張るちびっ子。我が家の3女。アリシア。この子、太らないのよねー。

「モーーー!!牛になったからどっか放牧してくれー!!」

 この子、ストレスがもう限界ね・・。モーって。

「いつまでも食べ続けると、太るよ?」

「アリス、まだ成長期だから大丈夫。きららこそ、気を付けた方がいい」

「余計なお世話よ!!ほら!そらも起きて!!」

「だーるーいーいぃぃぃ」

 肩を揺らしても髪をボサボサにしてみても彼女は全く動こうとしない。

 こうなると、そららは全く動かなくなる。スーパー駄々っ子なのだ。

「ふぅ・・・」

 私はあきらめて食器の片づけを始めた。

 私は、きらら・ウィル・トルヴァニア。この世界の人間ではない。この体はこの世界の人の者だけど、意識。心は違う。事故で病院に運ばれたまでは覚えてるんだけど、その後は気が付いたらここにいた。記憶も子の身体の持ち主とこんがらがっちゃって、よく覚えてないんだ。でも、気楽に最近はやるようにしているの。

 ここにいるスーパー駄々っ子のそららは、生まれも育ちも、心もこの世界の住人。正直、世界が違くても仲良くできるみたい。

 最後に、あのパンを頬張ってるのがアリシア。私と同じ異世界から来た人間。心と体は別物。でも、あの子の場合今はいなくなっちゃったけど、火の精霊フレイアのおかげで前の世界の記憶も、こっちでの記憶もはっきりしているみたい。

 そんな私たち3姉妹は、ある理由で国の領地、ヴィルサーナ領の領主をやっているの。今も本当は公務の真っ最中・・・のはずなんだけどね。

「きらー、どっかいこうよー!!最近王都にも買い物行ってないよー!」

「アリスも、いい加減飽きてきた。遊びたい」

 ・・・うるさい。こうなると二人の遊びに連れていけ共鳴はドンドン大きくなるばかり。

「こないだ、お外で水遊びしてたじゃない。二人で・・・」

「あれ、遊んだわけじゃないー!」

「うん、ねぇねが一方的に水かけてきただけ。こないだなんて、2階からバケツで水かけられた・・・」

 あー、そんなこともあったわね。

 そららが水を汲んで2階に上がっていったと思ったら下で植木の剪定を行っていたアリシアにかけたんだった。

 ストレスなのか、イタズラがひどい。

「だって、あんたたち何がしたいのよ?遊びに連れていけだの、なんだの言うけど決まらないじゃない」

 二人はこの言葉を待っていたかのように顔を合わせ『ニヤッ』と笑うと

『うみ!!』

 と声を合わせて言ってきた。

 海・・・。この世界に海ってあるのかしら?

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