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異世界3姉妹の日常と冒険物語  作者: 作 き・そ・あ / 絵 まよままん
第1章 異世界3姉妹の日常と冒険物語
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エピローグ

 そこは、いつもと変わらない世界だった。

 廃墟と化したアレクサンドリアの街は存在せず、目の前にあるのは何もなかったかのように今日も市場が賑わっている王都。

 私たちは西門の前にいた。

 いつもの変わらない街。

 手には棒切れ・・・もとい、神弓エルフィン。

 そららの手には主を失った魔剣。

 アリシアの頭には、見慣れたピンクの羊の姿は見当たらなかった。

 あんな戦いがあったことは微塵も感じない街。

 私たちは、とにかくアレクサンダー城を目指した。

「何も変わらないね」

 私の言葉が宙を舞った。

 行き交う馬車。

 たくさんの商人。

 おいしそうな食べ物。

 アレクサンドリアは何もなかったように時間が過ぎている。

「あれみて!」

 私たちは空にできる大きな影の正体に迫った。

 アリシアの見つけたものは天高く伸びる大樹。

 いつから生えているのか、何て名前なのか。それは東門を出てすぐのところに生えていた。

 すごく太い幹。大人が何人手をつないで輪を作れば一周できるのだろう。

 緑あふれる枝には生命力の強さを感じる。

「エルドロールさま・・・」

 そららが左手を手の幹に当てると、木の枝が大きく動いた。

「じぃじ・・・」

 アリシアが幹に抱き着く。

「ずるい!うちのエル様に!!」

 そららも負けじと両手いっぱいに抱き着く。

 枝と葉がこすれて、大樹が何か言っているようにも聞こえる。

 そららが、こすれて消えかけている立札を見つけた。

「トル・・ヴァニ・ア?悪魔の瘴気を浄化するために初代宮廷魔導士が創造した神の大樹」

「初代って・・・いつ?」

「さぁ?」

 見上げるその大樹は、静かに葉を揺らしている。

 私たちと同じ名前の大樹。話はできないけど、きっとこの大樹はエルドロールだと、3人は言葉に出さなくても理解できた。私たちがここに来るずっと前から、この地で待っていてくれた。きっと、あの人も私たちをみてくれているはず。

「今度、お弁当持ってここにこようか!」

「やった!!おでかけ!」

「お弁当は、うちが作るから!」

「アリスも手伝う!」

「きららも手伝う!」

「きららの料理だけ売れ残っちゃうんだから!」

 走り出すそらら。

「よくも言ったな!このワンパク娘!!」

「ねぇね、まってよ!!」

 大樹は静かに3人を見送っていた。


 お城では、城門のところにフランが立っていた。

「あ!3人とも!!」

 こちらに気が付くと、フランは駆け寄ってきた。

「もしかして、ずっと待ってたの?」

「まぁ、君たちに早く話したかったからね。」

「お城はどーなの?」

「今調べた限り、ローラの部屋は物置だった。周囲に怪しまれないように今は詮索中。それよりも、君たちの家だけど、ヴィルサーナ領領主はきららとそららになっていたんだ。お城に保管されていた文書を見る限り、エルドロールの名前は残っていない。その代わりに、両親が亡くなった後に引き継がれた。と記録が変わっていた。」

「エルドロール様のことは、本当に誰も知らないのね・・・。」

「あと、アリシアにこれを」

 フランの手には髪飾りがあった。

 それは、6色の輝石をかたどった飾り物。

「宮廷魔導士の証をあなたに。」

『宮廷魔導士!!?』

「アリシア・ウィル・トルヴァニア。王宮魔導士として、王国が正式に後日書簡を送るだろう。」

「アリス。最強・・・」

 ニヤッと笑う顔が見えた。

「まぁ、詳しくはまた今度。今は、お屋敷に帰って休むといい。君たちには休息が必要だ。また、落ち着いたら会いに行くよ」

「そうだね。待ってる」

「では、フラン様。うちたちはこれで失礼します」

「あはは、そらら、君はもうメイドではないよ。伯爵の地位を手に入れたんだから。」

「うちは、エルドロール様のメイドですから。死ぬまでずっと」

 そららはアリシアと手をつないで歩き出す。私は少しその姿を見てからフランに別れを告げた。

「じゃあ、またね!」

 私たちはフランに別れを告げて屋敷に戻る。


 見慣れた街道。

 ここで、ゴブリンにあったんだ。

 ローラと馬車に乗って帰るときに、首のないゴブリンの死体があった。

 あの時も怖い思いをしたなぁ。

 そららも今になっては懐かしそうに空を見上げている。

 アリシアは宮廷魔導士の冠によほどうれしかったのか鼻歌交じりにご機嫌だ。

 いつものお屋敷。いつもの中庭。

 いつもそららが綺麗にしている庭。私が水やりや野菜を収穫している裏庭の菜園。

 その姿はいつもと何も変わらなかった。

 自分の部屋。また止まっている時計。ゼンマイを巻きながら部屋を見渡してみるけど、変わったものはない。

 廊下に出ると、二人も同じことを考えたのか、エルドロールの部屋の前に集まる。

 そっと、ドアを開くとその中は他の客室と変わらない間取り、質素な部屋だった。

 ここにも、彼のいた跡はなくなっていた。

「やっぱ、いないか。」

 そららが力なく呟く。

 部屋の窓から、外の景色を見てみる。

 そこには、裏庭の菜園が真下に見える。

「エルさま・・・。こっから、うちたちのこと・・・いつも、見てたのかな?」

 そららが静かに、肩を小刻みに揺らしながら窓の外を見ていた。

 考えたこともなかった。

 裏庭の上に窓があって、そこから私たちが畑仕事をしているのを見ているかも。なんて。

 どんな気持ちで見ていたんだろ。

 私の瞳にも涙がにじむ。

「エルさま・・・。うち、会いたい。さみしいです。」

 ポロポロと涙を流すそらら。

 アリシアがそっと寄り添う。

「ねぇね・・・。アリス、じぃじの言ったこと守る。もっと強くなって、今度は誰にも負けない。」

「アリシア・・・。」

「だから、お姉ちゃんたちも笑って。じぃじも、きっと笑ってるはず」


 パタン・・・

 一階で小さな物音がした。

 なにか、扉が閉まる音。

 私たちは顔を見合わせて、涙を拭いてその部屋を後にする。

 誰かいるのかもしれない。

 もしかしたら?。

 そんな気持ちを胸に急いで階段を駆け下りる。

 一階に降りると、不自然に食堂の扉だけが閉まっていた。

 その扉を開けると、そこには私たちが、エルドロールに最後に用意したモノと全く同じ食事が並んでいた。

 ―。テーブルの上には、エルドロールがアリシアに渡した指輪が添えられていた。


きら・そら・アリシア『こんばんわ!!異世界3姉妹、これで1章完結です!!』

アリシア『アリス。出番少なかった』

きら『いやいや、最終的にはアリシアが主人公みたいな流れだったし』

そら『うちも同感。しかも、アリシアめっちゃ強いし』

アリシア『そんなことないですよぉ!ねぇねの魅力に勝る者なんてぇ。特にアリス邪竜王にガブ!っといかれた時のあの感じ、結構好きカモ・・・』

そら『その辺は本編ではあまり触れていないから、さっとながしましょうね・・・』

きら『好きと言えば、魔法のシーンが後半多かったわねー。』

アリシア『作者が夜中パソコンに向かってブツブツ言ってる姿を想像すると・・・。ちょっと不気味』

きら『わかる!!たまに自転車乗って大声でなんか言ってる人いるし!!』

アリシア『それだと、もっと不気味ね』

そら『うち、結局魔法あまりつかえなかったなぁ』

きら『思い出した。あんた、なんで死んだローラの剣借りてんのよ』

そら『だって、折れたし。レイピア』

きら『そんな死んだ戦友の剣を拝借するなんて・・・。しかも形見とかじゃなくいて思いっきり私用で。・・・』

アリシア『ねぇね。根性図太い』

そら『えぇ!!あのときみんなが言ってたのってそこ!!?』

きら『うん』

そら『・・・』

アリシア『まぁまぁ。今回、作者が一番困ったこと。知ってる?』

そら『キャラ設定?』

アリシア『ぶー』

きら『魔法関係』

アリシア『ぶー、ぶー』

きら・そら『ネタ!』

アリシア『ぶーぶーぶ!!』

そら『知らんよ!そんなの!!』

アリシア『正解は、時空魔法発動のエルドロールが唱えた実際のルーン文字。でした!』

きら・そら『えぇ!!あれ、本物!?』

アリシア『そうだよ。夜中の4時にアニソン聞きながらルーン文字を打つ作者。呪いの儀式。』

きら『執念すごいね』

そら『なになに・・・最初は変な記号でごまかしたらしいんだけど、UPする前の確認で気に入らない!って深夜に調整したらしい。と』

アリシア『あ、ねぇね!!その紙はダメ!』

きら『また。作者メモ・・・』

そら『おぉ!!当初ローラがラスボスって書いてあったわよ!4章入る直前で変更になったらしい』

きら『意外と行き当たりばったりだったのね』

アリシア『最初、アリスも輝石失うだけとそこまで深刻じゃなかった』

そら『魔王やの、邪竜王だの出てきたからきっと楽しくなっちゃったのよ』

きら『私の拾った神の弓は!?何か書いてあった?』

そら『んーーー。あ、きらが拾う。ラッキー。としか書いてない』

きら『なによそれ!!その程度の棒切れなの??』

そら『きららのキャラ設定では、魔力ないし、弓がうまいだけじゃ使いこなせるか・・・』

アリシア『微妙』

きら『キャラ設定とか言うな!!あたしに拾わせるつもりなら見直せばよかったじゃない!!』

そら『当初は、弓すらなかったみたい。ただ、きららが明らかにパワーアップしないから。だって!』

きら『そんなひどい扱いなの!?』

アリシア『今のはねぇねが作った』

そら『あ、こらアリシア』

きら『あんたたち、いいのよ。2章では私がなにかしでかしてやるから』

アリシア『また、見切り発車』

きら『うるさい!!』

そら『んじゃ、うちたちも1か月間お休みなしだったからちょっと夏のバカンスでも・・・』

アリシア『やったー!!うみうみうみうみうみうみうみうみうみうみーーー!!!!』

きら『あんた、海好きだっけ?っていうか。この世界に海ってあるの?』

そら『まぁ、どうにかなるでしょ。』

きら『そうね、フランも休めって言ってたし』

そら『むっつり騎士なら、覗きに来るんじゃないの?』

きら『その時はこの神の弓で神罰をくれてやるわ』

アリシア『ねぇね!!いくよ!!』

そら『アリシア、速くない?』

きら『この子。昔から食べるのと、遊ぶのだけは早いのよ。あと、逃げ足も』

そら『え?これ、着ろと?・・』

きら『それ、似合うんじゃない?いい牛乳でそうよ?』

そら『きら、喧嘩売ってる?』

きら『牛柄のビキニ。どこに売ってるのかしら』

アリシア『お姉ちゃんはこっちでしょ?』

きら『・・・』

そら『まぁ、出てない誰かさんにはお似合いじゃない?子供っぽくてかぁわぁい~い~』

きら『うっさいなー!あんた後半から性格悪いわよ!』

そら『ふーんだ!』

アリシア『それじゃ、行こうか!!』

きら・そら『え?今から!?ちょっと、手を放してよ、アリシアー!!』

アリシア『それじゃあこのへんで!私たち3姉妹の次のお話しにご期待ください!楽しみにしててね!』

きら『また会えたらいいな』

そら『3姉妹の冒険は続くのだ!』

アリシア『早くいくのだ!』

きら・そら・アリシア『バイバーーイ!!(@^^)/~~~』

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