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悪魔
「コードが正しかったようです。ワープを開始します。」
「ちょっとまて異世界ってどこにあるんだよ、何km離れてるんだよ、二次元か?三次元か?教えてくれよ。」
「ここはどこだ?雲のような地面に大きな仏像。」
「起きたなバイト、じゃあ仕事の内容をよく見ていてくれ。」
まるでアニメに出てくるような姿の悪魔がいきなり話しかけてきた。
「仕事って何の?」
「募集の紙に書いてあっただろ、戦争の死人の運命を決定するって。」
「運命ってどんな?」
「例えばあんたは無闇に人を殺したから地獄送りとか、おばあさんを助けるために亡くなったから転生か天国送りみたいな。」
「天国って本当にあったんだ。転生ってのはなんだ?」
「転生は生まれ変わることだ、俺達審判員はいつの時代の何に生まれ変わるのかを決定できる。」
「そんな重要な仕事は僕には…。」
「確かにそうだが亡くなった人がこのまま無の世界に落ちるのはよくないだろ。」
「無の世界は音も光も無い真っ黒な場所。死んでから7年以内に審判されない者はここに落ちてしまう。助けることはできない。」
「分かったよ、僕なりに頑張って審判するよ。」