18、終わり良ければ総て良し、でいいか。
カリナは早々に国庫管理室の見習の仕事に復帰していた。
多くの資料を持って部屋を出ようとするリザを見て手伝おうとすれば別の仕事を指示されたカリナは、やんわりと断られた事に気付いた。
「グレイの所にお嫁に行きたいかい?」
先日、養父であるオズワルドに優しく尋ねられ、返答に迷った。
それがかなう事はないと思ったから。
しかし養父は「確認」なのだと言うのだ。
けれど━━カリナはグレイが自分を「上司の家族」としてしか見ていない事に気付いていた。
養父から許可をもらえたものの、一度は彼の体面のために婚約を持ちかけた自分である。
きっと彼の矜持を傷つけた。
絶望的な気がしていた。
それなのに━━
「というワケでお嬢さん、俺に口説かれてもらえませんかね」
持ち出した多くの資料をどこかへ運び終え、用事を済ませたらしいリザに同行して来たグレイになぜか連れ出されたカリナは、そんな事を言われたのだった。
その後、「ああ、でも元帥に宰相に就いてほしくて言ってるわけじゃないし、すぐ婚約じゃ貴族みたいで味気ないしな。また来るわ。仕事の邪魔して悪かった」とそう言って答えは聞かずに帰ってしまった。
彼はこれまで、上司の娘に対する態度でありながら、妹のように気にかけて来た。
けれどそれ以上の時間は取って来なかった。
とりあえず接する時間を増やす事にしたらしく、その後も彼は時々ほんの少しの時間を見つけてはやって来た。
「ああ、お嬢さん。時間あるならちょっと口説かせてくれる?」
そう、まるで挨拶と同じくらいの軽さで言って、甘い愛の言葉をささやくわけでもなく世間話などをして帰るのだ。
返答する機会も隙も与えられない状況に、一体いつになったら私は応えさせてもらえるのだろうと、カリナは途方に暮れる。
もう、とっくに落とされてるのに。
困惑しながらも、心が弾むのを感じた。
◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆
「もう口説きに通ってるらしいな」
朝、レオンの執務室に入れば、今日の予定のすり合わせをするよりも先にそう言われ、グレイは眉間を顰める。
どうせリザ辺りから情報をつかんだあの女から聞いたのだろう。
「思ってたより行動が早かったんで驚いた」
昔なじみは、顔を上げて穏やかに笑った。
そんな彼に少し鼻白むような表情を浮かべ、呟くように口を開く。
「なんか━━」
言いながら窓の外に目線をやった。
「お前の嫁見てたら、うだうだ考えるのが馬鹿らしくなったんだよ」
そう言った彼は、ずいぶんと遠い目をしていた。
普段、意思の強そうな、鋭い目元が印象的なグレイだ。
そんな彼のいつになく疲れた様子に、国王は少しだけ同情を覚えたのだった。
この所レオンは連日のように夜遅くまで執務に没頭している。
しかしそんな彼の毎日はかつてないほど充実していた。
午前中の謁見や会合といった定例の仕事を済ませると、午後は極力王妃と過ごすようになった。
その時間を確保するため、夜遅くまで執務に就いたがどうせ夜は一人寝になるのだ。何の苦もなかった。
毎日、妻に甘やかな表情で向き合い、溺愛した。
単独行動への意趣返し代わりにシーアの羞恥心をあおりながら甘やかすのは、レオンに取って実に愉快な行為だった。
対してシーアはレオンのその態度に辟易とし、私室に戻るとぐったりと脱力してソファーや寝台に倒れ込む毎日である。
天候のいい日には中庭で過ごす二人の姿が見受けられるようになった。
今はまだ王妃の態度はぎこちなく、居心地が悪そうにしているが、あれほど愛されれば、懐柔されるのも遠くないだろう。
睡眠時間が不足気味の国王が、王妃の膝枕で午睡を取る姿が目撃される事が増えた。
それがいい証拠だと、周囲の者はそう皆安堵したのである。
シーアは一つ思い違いをしていた。
戻ればさみしさは治まるだろうと思っていた。
しかしながら現在、それはどうやら増してしまったようだ。
就寝時、お互い自分の寝室へ戻り、一人で眠る事は少しだけ堪えた。
近くにいるというのに共にいられない事が、こんなにも精神的負荷を与えて来るとは思っていなかった。
きりきりと胸を締め付けるような感覚。
こういうのを切ないというのか。
ふとした拍子にハナに一緒に寝ないかと声を掛けたほどである。
ユキには端から頼まなかった。拒絶されるのは目に見えている。
ハナは途方に暮れ、ユキは気持ちは分からないでもないがと内心同情しながらも、それを禁じて甘やかしはしなかった。
応じるべきか真剣に悩むハナに「お嫁に行けなくなるわよ」と言ってやめさせ、シーアには「陛下にご相談すればいいじゃないですか」と、それが出来る性格ではない事を見越したうえでそう進言した。
だから、シーアは国王に膝枕を貸すという公開羞恥の刑を拒む事が出来ないのである。
北の台地の王弟は、大病を患い離宮にて静養生活に入ったと聞いた。
実際の所、蟄居である。
海の国内では甘いと批判が上がったが、国王夫妻は相応の結果だと捉えた。
先日エミリオが訪れ、「ソマリの女子修道院にちゃんとお礼の寄付送っといてね」と言われた時の方がシーアはよっぽど不満を覚えた。
海を漂流し、想定外の海域で通りがかりの船に引き上げられた「海の国の黒真珠」が、ソマリの女子修道院に保護されていたのは公表されている。
船は隣国ソマリの小さな港へ寄港し、記憶も身寄りもないとして預けられた、とされていた。
「あれだけ稼いだんだから、それくらいお前がオーシアン名義で払ってもいいだろ」
近くまで寄ったから、と不可解なことを言って茶色の髪に眼鏡と野暮ったい衣服を纏い学者のような格好でふらりと現れたエミリオに不満をぶつければ馬鹿にしたような顔をされた。
「君達からの誠意じゃなきゃ意味ないじゃないか」
誠意を見せる事で、あちらも気を遣ってくれるのだ。
「だいたいそっちだって法外なお見舞い金もらっといて何言ってんだか」
エミリオはうんざりと言った。
海の国は今回の件の賠償として北の台地からの法外な見舞金を受け取ったのだ。
身代金を要求させておいて、その国からなお示談金を受け取ったとかどんな所業だよ、とエミリオは思う。彼はわざわざその一件の詳細の確認に訪れたのだ。
「金で折り合いをつける気なんざさらさらなかったんだけどな」
シーアは嘆息した。
いやいや、それだと金で折り合いをつけたみたいな言い方だけどさ。
「一回蹴っておまけを催促したって聞いたけど?」
海の国は「有事の際、迅速かつ最優先で鉄を海の国に提供・協力する」と北の台地に提言させ確約を得たというのだ。
しかもその対価は非公開ながら非常識なまでに低いとされている。
北からの申し出を一度蹴って色を付けさせといて何を言ってるんだかと思う。
「金銭だけの解決では国民が納得しないものでね」
困ったように言う国王にエミリオはもはや死んだ目で「そうですね。王妃は国民から愛されていますからね」と皮肉を吐いた。
以前から世界に認められていた海の国の海軍は、海賊団を非常識な方法で撤退させた事により今や世界屈指と讃えられるまでとなった。
もはや海の国が戦火に見舞われる可能性は低い。よって形式なものだとレオンは言うが、そこに意義があるのだ。
関税の交渉権を事実上失った上、そんな確約までさせられ、エミリオと海の国に大金を支払う羽目になった北の台地。
確かに海の国国民は北の台地の人間に対して敵意を抱くところまで来ていた。
王妃が人気者過ぎたんだよなぁ。正体はとんだ外道なのに。
しかもその旦那も似たり寄ったりだった訳で。これはまぁ、相手が悪いわ。
発端は北の台地とはいえ、エミリオはそう同情しかけたほどだ。
「これから北の台地とは長い付き合いになる。このままではいずれ北の台地の国民にも被害が及ぶ事になりかねない事を思えば、両国の関係はなるべくなら対等なほうがいだろう」
うちの外交担当は本当に優秀だ、そう満足そうに爽やかな笑みを浮かべたレオニーク・バルトンを見て、完全な脅しではないかとエミリオは思う。
そう、王のそれは正しい。
北の台地が自国の王妃にした事。それに対し国民感情はまだ治まってはいない。
このままでいけば北の台地の、円滑な鉄の輸出など望めず、海の国を訪れる北の台地国民への迫害や暴動も起きかねない。
結局、北の台地の国民と産業の危機をチラつかせてるじゃないか。これなら経営権を要求した方が向こうにしてみれば余程良かったのではないか。
レオニーク・バルトンのやり方に絶句しながら「きみの旦那さん、どうなってるの」という表情でシーアを見れば、彼女は小さく肩をすくめた。
「惚れるなよ」
彼女の言葉に愕然とした。
「え、きみ、それ本気で言ってる?」
こっちは引いてるんだよ、とエミリオは心底戸惑う。
彼女はこの男のそういう所に惹かれたというのだろうか。
冗談だと笑む王妃と、夫は自分の物だと言っているようにも聞こえる牽制まがいの妻の発言に満足そうな国王を見て、エミリオはもう何も言うまいと思った。
シーアもさすがにここまでの結果は予想外だった。
レオンにしてみれば妻がここまでしたのだ。得られる物の追及は当然である。
ただあまり国が強くなり過ぎても、豊かになり過ぎてもよろしくない。
王制を廃止に乗じて新たな危険因子が生まれる可能性が出てくる。
そのさじ加減が難しいのだが。
「だいたいあの金は町の整備やら公共事業に使うんだよ」
ついでに北の台地からの運河も少々整備する事になっている。それらが王妃の望みだと公表する事で国民の怒りをなだめ、なおかつ北の台地国民の海の国への印象も良好なものにしようと言う目論見である。
夫婦二人して物騒な笑みを浮かべ、それは良策だと論議して決めた事だった。
エミリオに価値ある航海路をだまし取られたも同然のシーアはそれを思い出したらしく、だからお前がソマリの修道院へ寄付をしろと言外に言って顔をしかめたがエミリオはまた鼻で笑った。
「そういうのをケチると後で後悔するよ。ですよね、陛下?」
隣にいた国王に同意を求める。
「それで憂いがなくなるのなら、安いものだ」
王はそう言って笑んだ。
それはそうだろう。
結局はこの男が一人勝ちしたようなものだ。
かつてはシーアに「一番稼いだな」と言われ満足を覚えたものだが、こうなるとこの男のおこぼれを頂戴したに過ぎない。
しかし。
うん、やはりこの男はいい。癪な部分はあるが、仕事相手として認めてしまった方が得策だと判断したエミリオは海の国の王の返答に満足げな笑みを浮かべた。
男二人の親密な様子にシーアは嫉妬にも見える不満げな表情を浮かべた。そんな彼女に優越感に近いものを感じながら、エミリオはふと思い出したように口を開く。
「今回の一件、よそじゃ君達の事すごい話になってるよ。もう世紀のロマンス扱い。演目にした劇団もあるってさ」
真相を知るだけに、エミリオは可笑しそうに言う。
さすが世間のご婦人の流行に敏感な男である。
「見に行った友人の話じゃ、女海賊と王子の甘やかな大恋愛活劇だって」
友人、ねえ。
相変わらずな男だな、とシーアは妙な安心感を感じ、変化がない事が心休まる事もあるのだと知った。
エミリオが言うそれは、女海賊が助けた王子と恋に落ち、苦難の末結ばれる純愛の物語である。
幾多の受難の結果、記憶を失って放浪したのち愛する夫と再会を果たす壮大な物語。
「そりゃあ随分と荒唐無稽な話だな」
そうシーアは馬鹿馬鹿しいと言わんばかりに呆れたが、そんな彼女にレオンもエミリオも何を言っているのかと半眼となった。
「ここは当事者だからしばらくはこっちでは演らないだろうけど、そのうちこっちでも見られるようになるかもね。その時は見に行くといいよ。死にたくなるだろうから」
そう、エミリオはにやにやと笑って帰って行った。
何をしに来たんだか、と思ったがどうせ恋人の所か、もしくは「海の国の王」と怪しげな事をしているのだろう。
うちの旦那も変な男とつながりを持ってしまったもんだ。
少しばかりうんざりしながらその背を見送ったのだった。
海の国に戻って三ヵ月が経とうとしていた。
かつてシーアが習慣としていた日に数回行う城壁の先端からの海の確認は、今も怠る事はない。
ただし以前は小間使い姿で行っていた行為だが、戻ってからは数日に一度は「海の国の黒真珠」たる王妃の姿で、ジェイドとともに現れるようになった。
「海姫と呼ばれた彼女が海を見る事で、何か思い出すきっかけになれば」という建前だったが、午後はレオンと王妃たる姿で過ごすため連日のように化粧をしているという実情があった。
相変わらず寝室が別である為、国王は夜間と昼の間に仕事をこなし、夕刻前からは王妃と過ごす時間を捻出するという日々を送り、周囲はそれを王妃への愛情の深さだといたく感銘を受けているらしい。
ご苦労な事だとシーアは思う。
海に向かえば海風が肩口までの黒髪を背後へと誘う。
王妃が髪を切った悲しい事情は知れ渡り、多くの国民が衝撃を受け、胸を痛めた。
同じような髪型で定期的に現れる「護衛のジェイドを従えた王妃」と「王妃の言いつけで一人で現れる小間使い」であるが結局、小間使いの正体は王城内の人間でもまだほとんど気付かれる事はなく、主に準じて小間使いも髪を切ったのだろうと思われて終わった。
国の自慢でもある「海の国の黒真珠」と、地味顔の小間使いを同一人物だと思う者はほとんどいなかったのである。
新たに気付いた数少ない人間も王城の中心にいる優秀な人材であり、彼らは真実に気付いても国の利にはならぬと自ずと口を噤んだ結果、王妃は以前とそう変わらぬ気ままな生活を送っていた。
王妃の記憶に何の問題もないと知った人間も、問題があった方が北の台地に対して優位であると判断し自発的なかん口令を己に敷いた。
王妃の抱える真実は、オーシアン王家の秘中の秘となるだろう。
よくもまぁ、こうもお利口な人間ばかり揃えたもんだ。肩透かしを食らった感さえ受けたシーアはレオンの周囲の優秀な人材の登用に瞠目したのだった。
午後からは暑くなりそうだ。
ふわりと頬を撫でる潮の香りが、季節の移ろいを予感させた。
ふと意外な人物に背後から呼ばれ、簡素なドレス姿のシーアは振り返る。
幾分簡素な服装のレオンと、その向こうには渋面のグレイが見えた。
もうすぐ長官に任命されるグレイだが、仕事はあまり変わらない。
すでに国王夫妻のお目付け役たる重職に就いているような彼である。
それを誰よりも理解しているオズワルド・クロフォードの配慮により、有能な事務官も役職とともに移管される事になったからだ。
ここで会うのは初めての事だった。
「珍しいな」
見張り番とは十分な距離があったが、それでもシーアは声を潜めて言った。
「たまにはいいだろう」
レオンは肩をすくめるようにして笑う。
息抜きか。
どうせ自分と似たような理由だろうとシーアは決めつけた。
周囲の目が煩わしくなったか、羽を伸ばす気になったのだろう。その気持ちが誰よりも理解出来るシーアは、片方の唇をゆがめるようにして笑む。
「ま、いいんじゃねぇの?」
反復するように言えば案の定向こうでグレイが小さくため息をついた。本来は城壁に顔を出すなどと言う危険な行為を諫める立場ではあるが、レオンに息抜きの必要性を誰よりも強く感じている彼はきっと不本意ながら同行したのであろう。
海からの風が届き、それに誘われるようにして二人は沖へと視線を向けた。
「夜は雨になりそうだな」
隣に立ち、何気なく呟いたレオンをシーアは少しだけ驚いたように見上げた。
それから満足そうな、幸せそうな笑みがそこに広がる。
船で共にあった頃の彼は、その風が届いても「さっぱりわからない」と言っていたのに。
「分かるのか」
「少しだけ。なんとなく分かるようになった」
嬉しそうな表情のシーアに自然と身を寄せれば、彼女は嫌がる事はなかった。
離れて立つグレイは、彼等の会話に「こんなに晴れているのに」と不思議に思ったが、彼が山の天気に敏いように、船に乗っていた二人は海の天気に敏いのだろう。
そんな天候に敏いグレイは実に勘が良く、場の空気も読める男である。
とっさに彼らに背を向け、ジェイドに向けて顎をしゃくって見せる。
その目が「見ない方がいい」と言外に語っていた。
「まだだ」
唇を寄せたレオンにシーアは意地悪く言い放ってそれを中断させる。
記憶のない王妃の、国王に対する態度はまだぎこちない、というのが現在のシーアの設定であった。
「そろそろほだされろ。普通の女ならここまでされたらなびくと思うが」
レオンは冗談交じりに楽しそうに余裕のある態度で言った。
記憶の無い、普通の女という設定である。
それが美貌の国王に溺愛される毎日を送っている事を考えれば、それは確かにそうなんだが、とシーアは同意する。
しかし、引っ掛かるのだ。
普通の女、ねぇ。
「普通の女でいいわけ?」
なんとなく面白くなく思ってそう問うシーアに、レオンは小さく笑った。
「お前が普通の女なら、こんな事にはなってない」
随分な言い様であったが、言い得て妙。
これほどきれいに状況を総括した表現もそうはないだろう。
「仕方ない。ほだされてやるか」
シーアはおかしそうに笑いながらそう言った。
まだ早い気もするが、魅力的な国王に「無垢な黒真珠」がコロッとまいったって事にしよう。
安い女みたいで気に食わない部分もあるが、言外にシーアを「普通の女とは違う」と言うのだ。
自分の本質をレオンが把握しているのだと思えば、それでいいかと思った。
晴れ晴れとした笑顔を見せる、かつて海姫と呼ばれた誰よりも愛おしい妻。
そんな彼女にレオンはそっと口づける。
触れるだけの軽い口付けの後、視線を合わせればお互いふと笑みが浮かんだ。
それは甘やかなものではなく、充足感に満ちた共犯者の笑みであったが、そ知らぬふりを演じながらそんな二人を注視していた周囲の人々は、その光景に静かに歓喜に震えたのだった。
周囲からの視線の存在を把握しながらも、二人はそれに構うこと無く凪いだ海を自然と見やれば、そこに広がる大海は穏やかな初夏の光を反射し、きらきらと優しく輝いていた。
後に、海の国の物語は後世まで上演される人気の演目となる。
民の為の執政に終生において尽力し、共和制の父と讃えられる国王と、命がけで愛する夫と国を守った猛々しくも美しい王妃。
二人の物語はいかに脚色されようと、史実に倣い全て幸せな結末を迎えるものだったという。
~fin~
ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
終わって思う事。
レオン、結局あなたは王城からほとんど出なかったね(泣)
屋外で二人が活動的な事してるエピソードもあったのですが、本筋には全く関わらないエピソードだった為、削った結果まさかこんな惨事になろうとは。
機会があればおまけとしてまた書こうと思います。