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陣形3

 ここで攻めに転じましょう!

 先ほど感じた違和感を確認するためにも、正面の兵士の8の字を描くような雑な攻撃を、一つ残らず的確に盾で受けながら、ガオウさんとジリウスさんにお願いをします。


「御二方、D鶴翼陣形ディーカクヨでマリモンを宜しくお願いします! 」

「任せろぃ! 」

「こっちだ! 」


 ジリウスさんに引っ張られ後退するマリモン。丁度Vの字の下部にマリモン、そしてその前の左右にガオウさんとジリウスさんが陣取ります。

 相手の獲物に槍等の長物は無さそうですので、正面から戦う分にはマリモンの安全度が高まりました。

 それでは此方も行きますか!

 正面の兵士の攻撃が止んだ瞬間、ガオウさんに腹部を斬り付けられ内臓をはみ出しながら、左から一人ヨタヨタと歩いて来ている者に狙いを定め突撃を開始します。

 そしてその者を吹き飛ばすため、そのままの勢いで正面から盾で体当たりを!

 動きが鈍かったためにクリーンヒットした、ーーのですが、正面から両手を回し盾の淵を掴まれてしまい、私も前方に引っ張られてしまいました。

 仕方ありません、私は愛盾を手放します。

 すると兵士は勢いで後方へ2.3歩たたらを踏みます。そこへ向かい、踏み込むと剣を振り下ろします。

 それを兵士に剣で防がれます。そのためそのまま鍔迫り合いに移行する事に。

 しかし防ぎましたか。

 レギザイール兵が今までと同じように、相討ち覚悟で攻撃をしてくる可能性も有りましたので、いつでも中断出来るように全力では攻撃をしませんでしたが、おかげで違和感が確信へと変わりました。

 この者達の弱点は頭部です! そしてその仮説を今から実証してみましょう。

 相手の重心移動を掌握すると、鍔迫り合いで此方に押してくる瞬間に力を緩めると、すぐ様押し返します。

 バランスを崩され再度後方によろける兵士。

 そこで兵士を追随するように突きを繰り出し、防ごうと出した兵士の剣を跳ね除け頭部を串刺しにしました。

 兵士は数度痙攣したのち、剣からぬるりと抜けその場に崩れ落ちると、糸が切れた人形の様に動きを止めました。

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