男・少年・少女 ~少年の謎から~
~少年の話の後~
男と少年はあの話の後、また二人で少しはなした。
もうさ死のうとした理由は聞かなかった。聞いた話だけで十分だった。
それから、俺は少年の家に泊まることになった。
俺が、行く場所がないというのも理由だが、少年の家が異常に広く部屋が有り余っているからでもある。
外の空気が、吸いたくなったので散歩にでようと思った。
下に降りたとき、まだ少年は寝ていた。
外にでるととても清々しかった。
空気が、うまい。そう思った。
ランダの言っていた、町の守り神の大きな木の下へ行ってみることにした。
僕が起きた時には男性は、もういなかった。
これから、どうしようか。考えることにした。
今まで、そんなことは考えたことがなかった。考える理由もなかった。
ミーシャが家に来るようになった。
男性も多分ここに住むようになるだろう。
そこまで考えて、膝が濡れた。
知らないうちに泣いていたようだ。
今までとは、違う。
心配してくれる人がいる。
ミーシャも男性も僕が死のうとしたら、とめるだろう。
初めて、心から信用できる人ができた。
もしかしたら、僕は少し変わったのかもしれない。
とにかく何かを、しなければ。
~木の下で~
男「本当にいい空気だ。気持ちいいな。」
大きな木からは、何か神秘的な雰囲気が感じられた。
木に見とれていた時である、1人の少女が木の上からこっちを見下ろしているのに気づいた。
男「なにしてるんだい?」
少女「リフレッシュしてるの。」
男「随分活発だなぁ。」
少女「あはは。」
少女は、楽しそうに笑っていた。
それかは、少し話をして過ごした。