尊いけむり
掲載日:2026/08/30
この作品は以前に投稿したものです。削除してしまったので再度、投稿いたしました、申し訳ありません。
一日の仕事を終え更衣室で私服に着替えながらA職員は言った。
「あっ、今日も一人いましたよ」
横で着替えるB職員が慌てて訊く。
「まさか、なんか言ったりしなかったよな」
「言いませんよ。泣きながら煙に向かって手を合わせているんだから、言えるような雰囲気じゃないです」
B職員は表情を曇らせて言った。
「この頃は近隣対策で煙が出ないようにしているんだが、それを知らない人もいるんだよな。それに場所が悪いよ。すぐ横で煙を出していれば勘違いされるに決まっているだろう」
着替えを終えたAがBに訊いた。
「帰りに寄って行きますか?」
「そうだな、寄って行こう」
火葬場の職員である二人は仕事場を後にした。
そして隣の煙突から煙をだしている銭湯に入って行った。




