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わたしの×××は異世界へ繋がっている〜聖女の華麗なる婚約破棄〜  作者: 草加奈呼


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2/4

2・もしかして……

 

 翌日、アルヴィンがものすごい勢いでわたしの屋敷へやってきた。

 

「セシリア! すごいアイデアを思いついた!」


 開口一番、目を爛々と輝かせるアルヴィン。

 話を聞くと、夢の中でアルヴィンは、ここではないどこかの世界を駆け回っていたという。

 そこは無機質な建物が並び、『電化製品』という魔道具が発達する世界だったと。

 人々はその『電化製品』を操り、便利な暮らしをしていたというのだ。

 

「そこの経営戦略を学んできたんだ!」

 

 興奮した様子でアルヴィンは次々に新しい案を語り、早速その方法を取り入れて商品を売り出した。すると、たちまち人々の間で評判になり、飛ぶように売れていった。

 

「すごいわ、アルヴィン!」

「いや、それほどでも」

 

 口では謙遜しているが、得意げに笑っている。

 そんな彼の勢いに押されるように、気がつけば再び、そういう(・・・・)雰囲気になっていた。

 

「セシリア……」

「アルヴィン……」

 

 彼の手が、わたしの腰を引き寄せる。

 しかし、アルヴィンは、またもわたしの脚の間で達すると、びくんと体を震わせ、そのままぱたりと意識を失ってしまったのだ。

 

「え? ……え?」

 

 わたしは呆然と見下ろすしかなかった。

 ……ちょっと待って、なにこの既視感。

 本当に、どういうことなの!?


 *

 

 そしてその翌日、アルヴィンは再び興奮した様子でうちへやってきた。


「セシリア! またいいアイデアを思いついた!」


 聞けば、また夢の中で別の世界へ行き、思いついたという。


「……もしかして、わたしの〝異世界へ行ける力〟って……」

「素股で達する?」


 そんなふざけた聖女の力ってあるの!?


 それからというもの、アルヴィンは数日おきにわたしを呼び出しては、例の行為に及んで異世界へ行き、新しいアイデアを持ち帰ってくるようになった。

 しかもそれがずっと事業で成功しているものだから、わたしも文句も言えず。

 成功を重ねるたびに、彼はだんだんと調子に乗っていくようになった。


「アルヴィン……わたしの力については、誰にも内緒よ」

「もちろんだ、セシリア。君は俺のものだからな……誰にも触れさせない」


 アルヴィンの言葉に多少の違和感を抱きながらも、わたしは曖昧に笑ってその場をやり過ごした。

 

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